大学別毎に各教科の対策のためのポイントを掲載しています。受験指導している際に、各大学で気を付けている部分などを書いています。志望校合格のための参考にしていただければと思います。
まず、基本的に出題形式は変わらないのですが、あくまで例年の傾向からの対策になります。では、関西大学の出題方式は以下の内容になります。
大問 | 科目 | 形式(前半/後半) |
大問Ⅰ | 現代文 | 記述あり/マークシート |
大問Ⅱ | 古文 | 記述あり/マークシート |
関西大学では前半の日程(旧学部別入試)で現代文では漢字が2題、現代文と古文にそれぞれ記述問題が1題あります。後半の日程ではオールマークシートなので記述問題はありません。
日本一の難関大現役合格実績の予備校【東進ハイスクール・東進衛星予備校】関西大学の現代文では傍線部が存在しないことが特徴かもしれません。ただし、各設問はある程度は段落ごとの順番になっているので他大学と比べて傍線部がないからといって特別な対策は必要ありません。ただ、記述の問題がある場合は設問を先に確認しておいた方が良い。その方がポイントを見つけやすくなります。
そして、関西大学の国語で大変なことは読まなくてはいけない本文量と選択肢の文章量です。最も、本文量は他大学とそれほど変わらないのですが、設問量は非常に多く読むのに時間がかかります。そのため、文章を早く読める力がないと時間的にしんどいかもしれません。ただ、関西大学の現代文は情報を早く処理することが求められている印象であり、筆者の内容を深く読み取るなどの技術はそこまで必要ではなく、書かれている内容をしっかりと本文中から探すことができれば正答率は高くなります。言い換えるなら、時間に制限がなければ高得点をとることが簡単であり、それができないなら現代文の基礎がないと考えても良いでしょう。そのため、過去問の解説をしていて面白く感じないのは、ここに書かれていることと違うからと答えは明らかにわかります。
結果として、問題の難易度は高くないが時間制限があるのでミスをしやすいと言えるでしょう。そして、1問1問の配点が大きいこともあり、少しのミスで点数は大幅に下がります。
また、記述問題に関しても難易度は低く、しっかりとキーワードを見つけて本文中から答えを探せば(二か所ぐらいに分かれているかも)、それほど減点される様な内容にはなりません。そのため、記述式があるからオールマークの方が良いと考える必要もないです。むしろ、マーク式の方が選択肢が難しく感じる時もあります。実際に、受験している生徒の合否を比べれば半々で合格しているので影響はないでしょう。
関西大学の国語は処理能力の高さが求められるので文章を読む練習は早い段階から練習しましょう。
関西大学の古文に関しても、本文内容は多少分量が多い程度ですが設問の選択肢の文章が長い傾向があります。結果として、現代文同様に処理しなければならない文章量が非常に多いのが特徴です。そのため、時間的に余裕がない可能性が高くなります。
ただ、本文内容は基本的な内容の場合が多いので難しいわけではありません。また、登場人物が複雑に入り組んでいるわけではないので読みやすい文章が多いです。また、曖昧な点がある場合でも選択肢を読んでいるだけで、どの様な話かわかってしまう場合があります。もちろん、ダミーの選択肢に引っかかってはいけませんが、物語の筋がわかってしましまいます。ただ、こちらも現代文と同様に時間が足りないからミスが増える場合があります。
記述問題に関しては古文の基本的な読解が出来れば難易度は高くありません。もちろん、満点は採りたいですが、どれだけの減点で済むかが勝負になります。そのため、主語のズレ、単語の訳間違いなどを気を付ければ十分点数は採れるでしょう。
結果、関西大学の古文では基本に忠実に学習しておくことが大事です。意表を突いた問題より、内容をしっかりと理解できているかが大事になります。「動作の主体が誰か」「単語の訳」を特に意識すれば問題はないでしょう。
「e点ネット塾」関西大学の国語は時間に対して本文内容と設問内容が多すぎる印象があります。そのため、早く読む必要があるのでミスをしやすい問題になっています。ただ、時間があれば難易度はそれ程高くなく、書かれている内容を見つけることができれば正答率は一気に上がります。そのため、文章を早く読む練習を意識的にしましょう。ただし、雑に読まないことが大事です。