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小中高生に個別指導塾が人気がある理由と問題点

集団形式と個別形式のどちらが良いか?

はじめに

小中高生の学習塾に通う割合は非常に高くなっています。その中で、どの様な形態の塾に通うか悩ましい所ではあります。では、最近人気の個別指導塾にはどのような生徒が合っているのか考えてみましょう。

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個別指導塾ですから、生徒1人1人のペースに合わせて授業を受けることができます。そのため、勉強が苦手な生徒や落ち着いて勉強することが苦手な生徒でも自分に合った授業ができます。当然、わからない所でも質問がしやすいこともあり、コミュニケ―ションをとることが苦手な場合でも、しっかりと相手をしてくれます。また、部活動の影響で予定を併せづらい生徒にとっても自分のペースで勉強ができます。そのため、特に勉強が苦手な生徒や忙しい生徒には好評な点です。

中学生や高校生の中には、自分の苦手な科目だけを集中的に取り組みたいケースがあります。そうすることで、効率的に学習を受けることができます。実際に、高校生などは受験に必要な科目であっても必要な科目だけ受講して、苦手な科目だけ受けるケースもあります。そして、週1回や週2回など自分の必要に応じた学習ができます。

個別指導塾では講師の数を多く必要とするため、大学生が雇われているケースが多くあります。そのため、年齢が比較的近いこともあり接しやすい環境にあります。コミュニケーションをとることが苦手な生徒や質問をしにくい生徒には適した環境にあります。また、ベテランの先生より話しやすいこともあり、塾に通うのがあまり好きではない生徒も喜んで通うことがあります。そのため、勉強嫌いの生徒には適しているといえるでしょう。

以上のことを考えれば、個別指導塾に通うことが適している生徒は、比較的勉強が苦手な場合や平均点程度の場合、集団授業を受けるのが苦手、勉強自体が好きでない場合などが適しているでしょう。では、問題点も考えてみましょう。

個別指導塾であるため、1対1なのか1対2なのかで変わりますが、集団形式よりも授業料が高くなるのは仕方がありません。これは仕方はないことなのですが、月々の授業料+季節ごとの講習などで保護者の想定以上の金額がかかる場合があります。そのため、事前にどれくらいの費用がかかるのか考えておく必要があるでしょう。また、1対2の場合は、ある意味で個別ですが片方を解説している間は待ち時間になる可能性もあります。そのため、どの様に取り組んでいるかも知っておきましょう。

個別指導塾では、生徒の数に対して講師を多く在籍してもらう必要があります。そのため、大学生が多く雇われますが、この点はメリットでもあるし、デメリットにもなります。つまり、相性が良い講師が担当になった場合は良いのですが、相性が最悪の場合は講師の変更はしてくれるでしょうが、手間がかかります。また、大学生の場合はアルバイトである以上は難関大学在籍者であっても、しっかりと授業内容を理解していない、体系だって教えられない可能性はあります。そのため、先生は楽しくて塾は好きだけど学力は伸びないという可能性は否定できません。ただ、本当に講師ガチャとなるので、良い先生に巡り合えば最高です。

生徒一人一人が個室で勉強するのではないので、オープンな教室に生徒が10人いれば5人の講師が教えていることになります。そうすると、解説の声や雑談の声が教室内でザワザワしている可能性があります。これは、何となく想像することはできますが、どれくらい騒がしいかはわかりません。そのため、ザワザワした環境で勉強ができる生徒は良いのですが、集中力を欠いてしまう可能性があります。

個別指導塾が人気になっているのは集団授業で成績が伸び悩んでいる生徒が多くいることになります。そのため、きめ細かいフォローを望みますが、その代償に費用がかかる点です。もちろん、集団授業が苦手な生徒は映像授業や通信教育も苦手でしょう。また、家庭教師のように家に来られるのも面倒な場合もあるでしょうから、しっかりと目的を持って合うかを考えてみましょう。

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