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小学校で英語を必修化しても英語が得意にならない根本的な理由

英語ができないのは誰のせい?

はじめに

小学校で英語が必修化されたことで、国際社会に生きていくために英語の上達を目指しています。しかし、その根本的な問題を解決できない以上は英語が得意になることはないでしょう。では、その根本的な理由は何でしょうか?

日本の教育は英文法ばかりで、会話を重視しないから間違っていると指摘する人もいますが、そもそも本当に英語を話す必要があれば人は覚えます。英語力を上げろと言いながら、私たちはどこで英語を話す機会があるのでしょうか?街中で会話を聞けば、英語より他言語が多いのではないでしょうか。

いつも不思議に思うことは、メジャーリーグに行きたいと日本のプロ野球選手は入団時に宣言している人もいます。それならば英会話の勉強を普通はしていると思います。もちろん、契約などの専門用語がある場合は通訳は必須でしょうが、日常会話レベルなら通訳の必要はないでしょう。でも、何年も向こうでプレイしていても通訳が横にいる場合があります。この様に、必要とする人ですら英語をしっかりと覚えないのに、日常的に英語圏内の人と接しない人が多いになら英語は上達しないでしょう。

まず、ICTが発達する中でもネイティブと会話する機会がない中で英語の授業だけ必修化する意味があるのでしょうか?これは、大人も含めて外国人と接する機会を多く持つ必要があります。でも、英語圏以外ならば外国籍の人と接する機会が多いことを考えれば、単に異文化交流が必要というわけではありません。

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アメリカのロサンゼルスに住む8歳のトムは英語を話して日常会話ができます。だけど、公的な書類を読んで理解出来たり、ビジネス用語がわかりません。当たり前のことですが、日本人はこの男の子の様に英会話ができれば良いのでしょうか?確かに、英語圏での日常生活は問題なくなるでしょう。でも、だから何になりますか?楽しい旅行のために英語教育をしているのでしょうか?

本当に必要な英語力は、ビジネスや学術関連で英語を理解して話せる力ではないでしょうか。しかし、小学校の授業内容を聞いていると「旅行で役立つ英会話」のような文章ばかりな気がします。留学に行った大学生などは気づくでしょうが、留学生向けの授業を受けているケースが多くあります。これは日本に来る大学生も同じ場合があり、日本人と留学生が専門分野では同じ授業を受けていないことになります。しかし、会話ができる程度で大学生が学ぶ内容を理解できるはずはありません。また、TOEICにしても英文ではなく日本語で問題を見れば、こんなの間違えないだろうと思う難易度です。そのためTOEICの高得点者は英語力は高いことはわかりますが、ネイティブと遜色がないとは言えないでしょう。

そのため、どの様な英語力を求めているのか明確にしなければなりません。もし、研究力や国際社会で活躍できる人材をつくりたいなら、今の英語では変わらないでしょう。ただ、海外旅行が少し楽しくなるレベルではないでしょうか。

英語を話す以前に、日本語能力が大幅に低下している気がします。受験英語が否定的に考えられますが、決して悪いことではないでしょう。「話す力」→「読む力」→「書く力」と難易度が上がっていきます。これは、日本語でも同じでしょうが読む力や考える力には、それ相応の語彙力や文法力が必要になります。そのため、国際科がある高校などでは英語を重点的に学習しますが、英語の力がイマイチの場合があります。本人たちは英語しか得意なものがないと国際系の学部を望んでいましたが、模試ではセンター試験の時代ですが得点率60%程度しか採れておらず、得意ではなく苦手な科目なのだがと感じたことがあります。そして、「話すこと」で英語力が伸びるのであれば、センター試験程度の問題は解けるはずです。でも、実際には解けていないのが現状です。

このことからわかるように、英語力を上げるためには日本語の土台をしっかりと築く必要があります。日本語力がない生徒は日本語訳ができても何を言っているのかわかっていない場合がある(訳自体はそれほどおかしくはない)。また、受験勉強が簡単にる中で英語の勉強量もどんどん落ちていきます。そのため、英会話で学力が上がったように見せかけて、本当に必要な力は伸びていない可能性はあります。そもそも、詰め込み教育が悪いというより、それを活用する場がなかっただけではないでしょうか。それにICT教育が可能なら、海外の授業を直接受けさせても良いのではないでしょうか…。

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日本人が英語を苦手とする根本的な理由は必要に迫られていない点です。日常的に英語を使用する場面があるなら話は変わりますが、基本的に英語を話せなくても生活できる点です。ただ、これが悪いのでしょうか?英語の授業を小学校から必修化してどの程度の効果があるのでしょうか?それより、小学生では母国語に力を入れながら高校・大学入試でしっかりと受験勉強させた方が意味があります。詰込み教育では英語が話せないと批判していますが、今の制度の改革では悪化するだけではないでしょうか。結局、必要とする場面がなければ意味がありませんがgoogle翻訳でも良いのではと思います。

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