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小論文対策講座④「小論文の問いをつくる練習」

小論文対策

はじめに

大学入試でも推薦入試の枠が拡大していることで小論文により大学進学を決める機会は増えてきている。その一方で、小論文をしっかりと指導された経験が少ない高校生も多い。そのため、小論文の基礎から実践までを解説していきます。

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小論文は何かの話題に対して自ら「問い」をつくって客観的な根拠を述べていく必要があります。そのために、まずは「問い」のつくりかたを考えましょう。

一番簡単な問いは「~か。」とすれば問いになる。例えば、「少子化はこのまま進行して良いのか。」「異文化は日本社会で受け入れられるか。」「小学校で英語の授業を必修化する必要はあるのか。」など「~か」とすれば問いの設定になります。もし、問題文がある場合には、その問題文の最後に「~か」とつければ上手くいきます。

ただし、「問い」をつくれたとしても書くべき内容がなければ小論文ができません。そのため、自分自身が本論で書ける内容で「問い」を作成してください。

「問い」には2つのパターンがあり、「2択(YES/NO)を問うパターン」と「複数の答えがつくれるパターン」があります。前者であれば、「安楽死は必要なのか。→YESかNoの解答」「ボランティアに参加する必要はあるか。→YESかNoの解答」「観光業の振興は必要か。→YESかNoの解答」と文章が書きやすい内容になります。そのため、これらの問いは自分の意見と反対側の意見の両方の根拠を考えるだけで十分です。一方で、後者の場合は「少子化を止めるための政策は何か→複数の答えがある」「災害地に私たちは何をすべきか。→複数の答えがある」「地域を活性化するために何をすべきか。→複数の答えがある」となり、これらの問いは自分の意見だけでなく、それ以外の意見で何を選択するかが大事となる。

どちらにせよ、まずは「問い」をつくる練習から始めれば良い。例えば、「今日は傘を持て行くべきか」→「持っていかなくて良い」その根拠は天気予報で雨が降らないと言っていたから。「授業中に寝るべきか」→「今の授業は寝る」その根拠は眠気で集中できないから次の授業で起きておくため、等の小さなことから大きなことまで問いは日常的につくれます。皆さんは知らず知らずの所で常に選択を迫られています。そして、何かの根拠をもって選択していることになります。そのため、小論文の土台をつくる機会はいつでもあります。まずは、問いをつくる意識してみましょう。

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