• 大学受験・高校受験の志望校合格へのポイント

大学受験指導の体験談①「勉強のやる気を出すことが難しい」

大学受験の奮闘記

はじめに

大学受験の指導は大変です。受験生を始める際の学力や学校の支援があるかどうか等の色々な要因があります。そのため、これまでの経験を書いていくことで受験の参考にしてください。

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進学校であればクラスの雰囲気も受験モードに変わりますが、一般的な高校や教育困難校などでは大学受験の雰囲気はありません。では、指定校推薦入試などで有名大学の推薦枠があると、それすら存在しない場合があります。実際に、産近甲龍でさえ推薦枠がない場合もありました。この様な高校では受験勉強をする気持ちにはなりません。毎年、1人か2人の場合もあります。では、受験勉強を取り組むやる気はどこで出るのでしょうか?

1つは、現状のままでいる不安を感じた場合です。実際に言われたのは、「周りのクラスメイトを見て自分も同じように見られていることに不安だった」と言われたことがあります。これだけ聞くと、クラスメイトに対して何て酷い言いようと思うかもしれません。しかし、もしクラスメイトの半数以上が少数の計算や分数の計算ができないなら、あなたはどう思いますか?また、九九が全てできないのは当然ですが、アルファベットが全て書けない、自分が住んでいる都道府県を地図上から探せない等など目の当たりにしたらどうでしょうか。これは、中学時代は学力幅が大きかったから勉強できないで終わらせていたのですが、勉強ができない高校生ばかり集まった際に現実を知ったと言えます。勘違いしてはいけないのは、クラスメイトとは上手く付き合っています。ただ、将来に対して不安を感じた時に今のままでは不味いと考えたのでしょう。

2つ目に、難関大学への強い憧れた場合です。大学生の大半は学部選びの際に何となく決めている場合があります。たとえ、国家資格系の学部であっても、大学卒業後にその仕事に就かない、続かない場合が多くあります。そのため、多くの高校生は学力の高い学校、有名な学校など何となく気に入って大学選びをしています。これは決しって悪いことではありません。そもそも、第一志望校に合格できる受験生の方が少ない中で、その志望校に合格できなければ浪人してまで頑張るのは少数派です。そのため、難関大学に強い憧れだけでも十分な動機になります。これは、学力下位の高校であっても強い動機になっており、時折進学校の生徒並の勉強をする場合があります。それは、一種の勉強に対するコンプレックスがあったのでしょうが道筋を立ててあげると本気で勉強ができます。

これらは、一般的な高校や教育困難校で受験勉強を頑張る動機の一つになります。これらの生徒の多くは「平均でいい」「楽しければよい」「流れに身を任せる」など積極的に勉強をしてきませんでした。そのため、何か学びたい学問が見つかれば良いですが、それも曖昧な場合が多い。これは、指定校推薦入試の校内選考や志望動機書などのチェックをしていく中で、何となくの場合が多いと感じます。そのため、どのような学力層であっても難関大学に合格する可能性があることを気づかせることで受験勉強のやる気はでることがあります。ただ、その代償として勉強しなくてはいけない事実があるので可能性を消していきますが…。

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そもそも、高校生の約4分の1程度しか一般選抜入試で進学を決めていません。言い換えるなら、高校生のほとんどは本気で受験勉強をする必要がないことが問題です。しかも、一般選抜で進学する高校生が多いのは学力上位校になります。そのため、これらの生徒は受験勉強をすることが当たり前になっているので、勉強に対するやる気を引き出す必要はありません。正確には、一部の生徒を除けば勉強をしなくてはいけないと考えています(*実際にするかどうかは別)。ただ、その環境にいることは比較的容易に勉強に向かわせます。そもそも、進学校に進学している高校生は本気の受験勉強を経験している点が大きい。

結果として、進学校の生徒は受験勉強に対してやる気を出させるのは難しくありません。それは、ほとんど習慣となっている点もあるのが有利です。一方で、一般校や学力下位の高校では受験勉強をする環境にないためやる気にすることは困難です。ただ、その中でもやる気を出す高校生は何とかしたいという思いが強いため大化けする可能性があります。この学力層に対してスイッチを入れて受験勉強に向かわせ、何度も来る壁を乗り越えて志望校に合格させた時の喜びは表現できないほどです。

最後に、勉強だけではないのですが、「やる気」を引き出すことは勉強でも仕事でもスポーツでも難しいことです。ただ、受験勉強に関してはどの学力層であっても本気で取り組めば可能性があることは知って欲しい所です。

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