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『最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜』少年誌の良さと医療が混ざった漫画作品

患者を救うために医療を学んでいく漫画

『最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜』の基本情報

原作・原案入江謙三
作画橋口たかし
出版社小学館
掲 載週刊少年サンデー(2010年~2014年)
発刊数全19巻(完結)

『最上の明医〜ザ・キング・オブ・ニート〜』あらすじ

テレビドラマ化もされた『 最上の命医』からの続編であるが、主人公は引きこもり状態である最上義明である。幼馴染の伊達正宗が重傷を負った際に父親の電話の指示(父親は帝王大学付属病院の勤務医)で救命措置を行ったことを原因に「伊達と共に医学部を目指す」と宣言する。

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物語が動き始めてから面白さが増していく作品

本作では、主人公の最上義明は学校にもあまり行っていない状態から物語が始まる。そのため、そもそも大学生になるまでに時間がかかってしまう。おそらく1巻~2巻を読んだ読者は医療漫画を期待していたはずが何か違うと感じるかもしれない。その辺は1巻巻末でも作者があとがきに書いている通りである。ただ、その最初の場面を乗り越えてからは、いよいよ医療漫画の本領発揮となる。

『 最上の命医』と違う点は、最上義明は性格的には問題がある点が多い(*患者を救うという1点は同じぐらい熱い気持ちである)。そもそも、ニートであったことを自慢げに話すあたりなど問題も多いが、その時に得た知識をもとに患者を救う点がある。そして、今作は医療があまり発展・整備されていないケニアやアラスカ、遠洋船舶など単純に医療設備が整っていない場所で治療をおこなっている。そのため、常に緊急的な手術が多く、色々な現実に直面させてくれる。そういった意味でも日本の医療と発展途上国の医療など色々と考えさせてくれるため非常に参考になる漫画である。

物語の軽快さが少年誌らしい漫画である

少年誌である週刊少年サンデーに連載されていた作品らしく、軽快なスピードで物語が展開していく。ただ、都合の良いように描いているのではなく、専門家による監修のもと、病気や手術法についても図解入りで詳しく描かれているため現実社会の医療を参考にした作品である。もちろん、技術の急激な進歩や誇張表現などは多少あるが、それでも現実に使われている医療をもとにしているためリアリティがある作品である。

最上義明と伊達正宗というタイプが違う2人を中心に物語が進展するため対比を上手くつかっていると感ずる作品である。前作が病院内での軋轢を中心に描いていたのに対して、今作は医療が非常に厳しい状況下での治療を中心に描いている感じである。

少年誌らしい面白さに、専門的な医療を混ぜた面白い漫画である。医療漫画に興味がなくても、読んで面白い作品となっている。

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