• 大学受験・高校受験の志望校合格へのポイント

志望校に合格できない受験生の5つの特徴【中高生】

受験勉強を考える

はじめに

どの学生も受験勉強は苦しいものかもしれません。その中でも志望校に合格することができない受験生の特徴を考えてみましょう。

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志望校に合格できない最も大きな理由は受験勉強を始める時期が遅い点です。志望校によっては、どれだけ勉強期間が必要かは変わってきます。ただ、受験を経験した人間は「早く勉強していれば誰でも間に合う」と感じています。そのため、「いつ」から受験勉強を始めたかによって合格難易度が変わってきます

受験生に多くの勘違いは受験勉強すればするほど右肩上がりで学力が伸びていくと言う勘違いです。それほど、受験勉強は単純ではなく、誰もが高原化現象に陥ります。そのため、時間をかけた受験生は高原化現象を抜け学力を一気に伸ばすことが可能ですが、時間が足りない受験生は高原化現象により合格点に届かない場合があります。

では、どれくらいから受験勉強を始めれば良いかですが、それは志望校と現状の学力によって変わってきます。言い換えるなら、志望校のボーダーに達していないなら今から勉強を始めるべきとも言えます。遅くなればなるほど、遅れを取り戻すために勉強量を増やす必要があります。ただ、ライバルも受験に近づけば勉強量が増えるので簡単ではないと言えます。

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学力を伸ばすために授業を必要以上に受けている受験生がいます。しかし、これは一部の本当に優秀な受験生以外は非効率な勉強方法と言えます。それにも関わらずに、授業ばかりすれば学力が伸びると言う誤解が生まれている理由は、予備校・塾側は儲かる、学校側は対策をした既成事実をつくれる、保護者は教育にお金を費やせば安心できる、生徒はやった感を出せる…と誰もが納得してしまう点があります。しかし、実際には過剰な授業量は学習効果を高めることはできない問題に気づいない

例えば、通常授業でも7限目、8限目を設定している高校はありますが、授業内容を復習する時間がない場合があります。そのため、授業内で覚えないと何度も同じ間違いをしている生徒がいます。また、過剰に小テストがある場合も授業以外の時間は小テストの勉強ばかりで授業の復習をしていないことがあります。これは、学習意欲が低い中高生には半強制的に勉強をさせる意味では効果はあるかもしれませんが、学習意欲が高い中高生の場合は自分の学力に合った勉強時間が減らされて学習効果を高めることはできません。

そのため、夏季講習などの授業をとる時間は3時間程度が限界ではないでしょうか?代わりに、自学自習時間を2倍~3倍とることで学習効果を高められます。受験勉強は「理解すること」も大事ですが「覚えこむこと」は更に重要になります。特に、大学受験に関しては覚えこむことがどれだけ大事かに気づけないといけないでしょう。

受験生は計画通りに勉強するかどうか重要な所があります。実際に、1週間も継続して予定通りに勉強ができない受験生は学力は伸びません。そのため、志望校を下げるなどを本気で検討する必要が生まれます。また、多くの場合は2週間は継続して計画通りに勉強ができるかどうかで学力の伸びに明らかな差が生まれる気がします。

夏休み期間などには受験生に対して勉強の予定を簡単に書かせます。例えば、8時~19時まで勉強するなど大雑把に学習時間を決めさせます。もちろん、勉強量が少なければ修正をさせますし、予定があれば時間や日程を調整することは可能です。ただ、大事なのは予定通りに勉強することができるかどうかです。そのため、予定通りに勉強している受験生の方が学力の伸びは良い。一方で、本人の責任ではない場合でも、急に親が出かけるから勉強の予定を変更する等のケースは意外に危険です。この場合は、本人の問題ではなくても家族に受験勉強の足を引っ張られることはよくあります。そのため、余程のことがない限りは2週間単位で勉強の予定通りに学習できているかを確認する必要があります。

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学力が伸びない受験生の多くが自分の実力以上の内容を勉強している点にあります。もちろん、自分の力より上の内容を勉強する必要がありますが、明らかに学力と学習難易度が合っていない場合は意味がありません。なぜなら、授業内容や問題集を時間かけても理解できないため時間がかかっているだけで何も得ていない場合があります。

例えば、以前に偏差値40程度の受験生に対して「データベース3000」から英単語を始めようとしたのですが、頑なに「英単語ターゲット1900大学入試出る順」から始めようとしました。その理由は、書店で人気の有名な単語帳だからと言う理由と英語教員が無責任に薦めた点もありました。結果とすれば、語彙力が何もし上がらない状態になり、出題頻度が高い単語はわからないが、出題頻度の低い単語は知っているという意味がわからない状態になっていました。また、志望校がE判定の中で基礎固めではなく、ひたすら過去問ばかり取り組んでいる受験生もいました。これも本人には軽く注意したのですが、担任は過去問を解き続けることを奨励していたので合格点を超えない過去問演習を永遠と繰り返すことになります。

以上のことからも、受験生に合った内容の勉強をすることは学力を伸ばすうえで必要なことです。ただ、それを見つけることが難しいのも事実です。教員に聞いても適切な内容でない場合もあります。それなら、ワンランク下がっても良いので基礎から固める方が良いでしょう。

受験勉強を続けていると自然と受験生らしい行動に変わってきます。それは、積み重ねていくものが大きくなればなるほど必ず志望校に合格したいと考えるからかもしれません。そのため、自然と受験生らしい行動に変わってきます。例えば、「勉強するのが当たり前」「早く起きて勉強する」「遊びの時間がなくなる」「通学時間も参考書を読んでいる」など生活が受験勉強を中心に変わります。

よく、休憩も大事と言いますが、受験生にとって勉強していないことの方が不安になります。そのため、遊んでいても楽しくないことがよくあります。また、1日中遊ぶということは考えられません。どうしよもない予定であっても午前中や昼だけ、夕方だけなど時間は区切ります。そのため、受験勉強を知らない人からすれば、そこまで勉強しなくてもと思うのですが、合格ラインに確実に達していない以上は勉強をします。

一方で、受験生の行動になっていない場合は、気持ちのムラで勉強をします。そのため、非常に頑張る日もあるが、ほとんど勉強をしていない場合もあります。また、勉強を始めるまでの時間が長い場合もあります。そのため、他の受験生と差がついていることに気づきません。

よくある受験生の例では、「土日に昼まで寝ていた」→他の受験生と4時間×2日程度の差がつく、「スマホのゲームが辞めれない」→その時間に差がつく、「友達との約束がある」→人間関係があるから難しい所だが勉強時間に差がでるだけでなく勉強に対してのやる気(逃避)も始まる、「復習をしない」→単に学習効果が下がるだけ、等のことがあります。

この様に、受験勉強をしていく中で意識が変わるのですが、中々変わらない受験生は志望校から兜坂るかもしれません。

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