高校受験や大学受験を通して、喜びもあれば悲しみや苦しみもあります。それらの経験してきた内容を思い出しながら書いていきます。何かの参考にしていただければ幸いです。
大学受験が近づいてくると、それまで関わりがなかった先生からも「頑張って」と応援されることがあります。それは、生徒からすれば嬉しいことなはずですが、タイミングを間違えれば失敗するケースがあります。では、実際にどの様な場面で失敗したかを考えてみましょう。
入試前日のために早めに帰宅する際に、通りがかった先生から「明日試験ですよね。頑張って」と応援されたのですが、受験生自身は苦笑いの状態でした。それは、生徒自身が単純にナーバスになっている状況というだけでなく、別の問題もあったからになります。そこに受験生の複雑な心理状態があります。では、何が間違っていたのでしょうか?
まず、受験生自身は夏頃から休みなく勉強を続けてきました。そのため、多くの先生が出勤する前から勉強を始めています。そして、ほとんどの先生が退勤した後も残って勉強を続けていました。それこそ、土日祝日も含めて一生懸命取り組んできました(付き合う方も大変ですが…)。そのため、「〇〇先生は帰るの早いなぁ」など日常的に会話に出ています。実際に、どの大学を受験するかも知らなければ、どれだけ勉強しているかも知らない先生が大半です。実際に、「担任から〇〇はどこを受験するのですか?」と12月下旬に聞かれたこともあります(*なぜ生徒に聞かないかわからない所ですが)。また、12月に保護者が来校して受験校の相談があると言われた時に担任に同席するか確認しましたが帰ることを選択してしまう場合もあります。
結果として、受験直前に急に応援されても素直に受け入れられない点があるのでしょう。本当に苦しい時は、何も声掛けがなかったにも関わらずに、最後だけ応援されても腑に落ちなく感じるでしょう。これは、必死に頑張ってきたからこそ素直になれない点もありますが、どの先生かによって印象が違うようです。例えば、受験勉強ではなくても部活動や分掌で忙しい先生からの応援は素直に受け入れています。一方で、暇そうな先生や受験勉強の負担になることをする先生は評価が低くなります。
そのため、受験生は本番に近づくほどナーバスになるので、悪気がない行動でも否定的にとらえます。ただ、それだけ真剣に取り組んできたと言えるでしょう。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ教員だけでなく、保護者も含めて直前になって急に応援するのではなく、普段からの行動を褒めてあげる必要があります。特に身近な存在であればあるほど、結果より過程を大事にした方が良いでしょう。普段からの声掛けが重要だと感じます。
受験期ほど難しいものはありませんが、経験すれば成長すると考えてみましょう。