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『グリーンブック』人種差別が残る時代に白人と黒人の交流を描いた伝記的な心温まる映画作品

立場や考え方が違う二人だからこそ面白い作品

『グリーンブック』の基本情報

公 開2019年(日本公開)
監 督ピーター・ファレリー
時 間130分
出 演ヴィゴ・モーテンセン
マハーシャラ・アリ
リンダ・カーデリーニ
音 楽クリス・バワーズ
配 給ギャガ(日本)
興行収入$318,849,272
21.5億円

『グリーンブック』あらすじ

1962年にニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(イタリア系白人)はガサツで無学であったが誰にでも頼られていた。そんな日に天才ピアニストである黒人のドクター・シャーリーの南部のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ黒人差別が残る地域で無事にツアーは成功するのだろうか。

対照的な2人だからこそ心温まる物語になる

トニーは文字も上手く書けないdear(親愛なる)と書こうとしてdeer(鹿)と書いてしまうほど勉強はできない白人男性である。最初のシーンにあるように、黒人に対する差別意識を持っていたが働かざる終えない状況になりドクター・シャーリーの運転手になるのだが、無学な白人運転手とインテリ黒人のダコボコ道中は非常に心温まるシーンが多い。

トニーのガサツさが、逆にインテリなドクター・シャーリーに合ったと思える。黒人差別に敏感なドクター・シャーリーはあえて黒人差別が根強い南部でコンサートを成功させようとした。一方で、トニーは何も考えていないながらも徐々にドクター・シャーリーを好意的に見るようになっている。

あるワンシーンで、ケンタッキー州で本場のフライドチキンだと喜ぶトニーに対して、黒人の食事の様に思われているフライドチキンを嫌がっていたがドクター・シャーリーだったが強引に食べさせられて美味しさに気づけた。その後に、残った骨はどうするかの段階でトニーが車の窓から捨てると、ドクター・シャーリーも喜んで(恥ずかし笑いしながら)骨を窓から捨てた。あぁ、この段階で2人は心を通わせたんだと思った瞬間、トニーがジュースのコップを窓から捨てると表情を変えてとりに行かせている。このデコボコ感が物語を面白くしている。

あまりにもトニーがガサツすぎたんで最初はどうだろうかと思っていたのだが徐々に、その性格に引き込まれていく。ドクター・シャーリーの言う通りに手紙を書いている当たりなど小さな子供の様である。対照的な2人だからこそ作品が面白くなっている。

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当時の黒人差別を気づかせてくれる作品でもある

『グリーンブック』は1960年代の南部アメリカを舞台にした作品であるため、今だに黒人差別が色濃く残っている。ピアノ演奏者としてゲストで呼ばれているはずのドクター・シャーリーでさえ、黒人であるがために酷い扱いを受けるのである。『グリーン・ブック』という本は知っていたが、この様な活用をしていたと改めて知ることになった。黒人差別に関しては『ミシシッピー・バーニング』より日常的な内容の差別が描かれており、当時の時代背景を知ることができた。

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ある意味で、当たり前の様に差別していくあたりは恐ろしくもあるが、これが普通のこととして浸透していたんだなぁと感じることができる。もちろん、ここから50年以上たった現代であるが、それでも差別がなくならないのは差別している人たちが自然に思っている点だからであろう。

色々とコロナの影響で人種間の対立など問題が浮上した今だからこそ観てほしい作品である。黒人も白人も関係なく1人の人間として接しなくてはいけない重要なことを感じさせてくれるハートフルな物語である。

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