公 開 | 2019年 |
監 督 | 矢口史靖 |
時 間 | 103分 |
出 演 | 三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大 ムロツヨシ 宝田明 |
主題歌 | Gentle Forest Jazz Band |
配 給 | ワーナー・ブラザース映画 |
興行収入 | 2.7億円 |
小学生の思い出からミュージカルが嫌いな鈴木静香(三吉彩花)は、姪と遊園地を訪れた際に怪しげな催眠術ショーを見学した。そこで、「曲が流れると踊らずにいられない」という催眠術にかかってしまう。その日から、鈴木静香は音楽を聴くと踊ってしまう体になった。催眠術を解いてもらうために遊園地を訪れたが、すでにもぬけの殻になった。果たして、催眠術を解くことができるのだろうか。
街中などで音楽が流れてしまうと鈴木静香は体が勝手に動いてしまい、その場がミュージカルのステージになってします。『ダンスウィズミー』の作中でも、例えばオフィス現場がミュージカルのステージになってしまう。それは華やかなシーンであり観ていて面白い。一方で、音楽が止まれば普通に戻って、散々な状態になっている。そのメリハリがあって観ていて爽快である。
『ダンスウィズミー』のストーリー展開は鈴木静香(三吉彩花)が催眠術をかけたマジシャンのマーチン上田(宝田明)を追いかけるが、転々と移動するため中々追いつけない。この追いかけっこにマーチン上田のさくら役であった斎藤千絵(やしろ優)と珍道中が展開される。わかりやすいストーリー展開であると同時に、ミュージカルを所々に入れることでメリハリがついた作品となっている。
単純なストーリであるからこそ楽しめる作品である。ミュージカル目線と現実目線で全然違う所も面白く、特にレストランのシーンでは全然違う!と楽しめる。道中に一緒に行動する斎藤千絵の、だらしない性格の演じ方が上手かった。鈴木静香との強弱がはっきりしており、2人の凸凹コンビは物語を楽しくしている。
途中で、一緒に行動する山本洋子(chay)の不思議な魅力(闇を抱えている雰囲気)だけでなく、後半の展開などはストーリー的にアリだなと思わせてくれる内容である。興信所の調査員である渡辺義雄(ムロツヨシ)との関係もアクセントになっている。ただ、ムロツヨシの存在感が薄くなるぐらい、鈴木静香(三吉彩花)と斎藤千絵(やしろ優)の存在感が強い作品である。
「大幅減量」ダイエットTV番組でエルセーヌがサポートミュージカルを苦手とする人も多いかもしれないが、『ダンスウィズミー』は催眠術にかかっているだけなので終始ミュージカルではない。ポイント、ポイントでミュージカルが始まるが決して長くはない。そのため、ミュージカルを苦手とする人でも楽しく観れる作品である。
作品全体は明るい雰囲気のある作品である。ストーリー展開も早いので見ていて楽しい作品である。物語の設定を含めて良くできた作品である。馬鹿っぽい内容でありコメディ要素も多いが、ついつい魅入ってしまう作品である。
どの世代の人でも楽しめる作品であり、恋愛要素も少ないのも良い。展開の早さで観れる作品なので、物語序盤から楽しめる作品である。
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