各大学の受験指導をしてきた結果、どのように対策すれば良いかをまとめています。受験勉強の参考にしていただければ幸いです。
参考:【大学別英語受験対策】
大阪経済大学の英語は、①文法問題(並び替え問題、語彙を含む)、②会話文、③長文読解、の3パターンになります。大問自体は推薦入試と一般選抜入試で違いますが、出題パターンに大きな変化はありません。また、問題自体の難易度も大きく変わりません。そのため、どの入試パターンであっても勉強の仕方は変わりません。
問題自体は基本的な内容が多いのですが、多少面倒になってくるのは時事問題の様な最近の話題を英文に組み込んでくる点になります。これは受験指導にあたっていても、世間に興味があるかないかで正答率が大きく変わってくる場合があります。もちろん、しっかりと英文を読めればよいのですが、大阪経済大学を滑り止めにしている受験生なら問題はないのですが、本命にしている受験生の場合は語彙力や読解力が不足している場合があります。そのため、基本ばかりの問題だからと言って簡単に考えると点数が伸びない可能性があります。
では、何を注意するべきかと言えば、点数がとりやすい文法・語彙問題と会話文は必ず8割以上はとりましょう。そして、最後の長文は点数がとりやすいこともあり、こちらは全問正解を狙っていきましょう。それ以外の問題は7割程度を目指せば十分に合格点は超えます。
まず、全体的な語彙力として「データベース3000」を先に完成してください。そして、「英単語ターゲット1900大学入試出る順」の1~1000の範囲を完璧にすれば対応できます。ただ、その際に太字になっている熟語や出題された英単語は追加で覚えるようにしましょう。
では、文法対策ですが「英文法・語彙」に関しては、「レベル別英文法lev1~3」を完成させれば基本的に大丈夫です。また、英検準2級や2級のリーディングの問題を取り組んでも効果的でしょう。皆さんが不安に感じる様な難しい英文法は出題されないの、語彙力や基本文法で十分に対応できます。
また、並び替え問題に関しては複雑な内容ではないので、特に意識して欲しいのは動詞の把握になります。問題文は関係代名詞などを使用して「SVO that VO」などの様に少しだけ難しい雰囲気を出してきます。そのため、しっかりと動詞を把握すれば「関係代名詞を使用している」「不定詞」「過去分詞」などの違いに気づけます。もし、それらが苦手としても英文の前半に来る単語か後半に来る単語かを考えれば解けることが多いです。
長文自体は300~400字程度の長さの文章であるため、決して英文自体は長くありません。そのため、「英語長文レベル別問題集3 標準編」や「英語長文レベル別問題集4 」をしっかり勉強すれば十分に対応はできます。また、英検準2級や2級の長文も丁度良い難易度になっているので併用して取り組んだ方が良いでしょう。
ただ、先程述べたように時事問題など、多少は時事問題や社会学の知識がないと難しく感じる内容があります。また、経済系の知識がある方が良いなど受験生にとって取っつきにくい内容が出題される場合もあります。問題となるのは、関西大学受験生などであれば現代文や英文読解で知識が広がっているので十分対応できるのですが、大阪経済大学を受験する受験者層を考えれば難しいと思える内容や語彙が出題されることがあることです。実際に指導していて悩ましいところが、どこまで教えるべきかの点です。もちろん、時間があれば十分に対応できますが、その場合は志望校が関西大学などに変わるでしょう。そのため、出題頻度が低い内容に時間をかけすぎるのは避けたい所でもあります。
では、どの様に対応するべきかと言えば、本文内容が難しかったとしても設問自体は易しい場合が多い。つまり、読めないと簡単に諦めるのではなく、主語と動詞、目的語をわからないなりにしっかりと考えて読めば難しくはありません。
ただし、実際に難解な文章が出題されるケースは少ないので、あくまで基本をしっかりと落とさない様にすることが大事になります。まずは、最低限は単語や熟語は必ず覚えておきましょう。