学校では叱る先生が減って、友達感覚の先生が増加している。また、保護者も子どもと友達状態になっている。子ども達を叱ることができないことで、どの様な不利益が生まれるかを考えてみましょう。
最近、テレビ評論家や教育関係のニュースで子どもを叱ることではなく、褒めることが大事だと言われます。しかし、本当に重要なことは「ダメなことはダメで叱る」「出来たことは褒める」が教育の基本のはずですが、明らかに褒めることが強調しすぎている気がします。結果として、褒めるばかりでは子ども達の可能性を潰している可能性があります。
まず、褒めることで自己肯定感をつけることができるが、褒め続けると褒められることに慣れてしまい、そして自己肯定感を逆に下げてしまう可能性があります。なぜなら、褒められることに慣れてしまうと、これまでの褒め方では満足しません。結果として、過剰な自己承認欲求を求めてしまいます。特に、SNSの発展で最初1つの「いいね」で喜んでいたはずが、どんどん「いいな」の数を増やしたいと感じるでしょう。そのため、褒め続けることが大事ではなく適切な褒めるタイミングが大事です。
その一方で、「叱られること」「できないこと」に対する耐性が低下しています。そのため、何か注意されるだけで極端に不満を感じたり、過度な自己否定に陥ることが増えています。確かに、昔は理不尽に親や学校で叱られることはあり不満を感じつつ我慢することはありましたが、最近は叱られないだけでなく、大した事でなくても褒められる機会が増えています。
結果として、褒めることばかり強調したために叱るべき時に叱ることができない問題が起きている。
神戸発♪最新トレンド満載のプチプラレディースファッション通販サイト!【神戸レタス】保護者や教員と子ども達の距離感が近くなりすぎています。いわゆる友達化が進んでおり、高校生の中にも反抗期を経験していない子どもが増えています。結果として、あまりにも距離感が近すぎるために叱ることができなくなっています。
例えば、授業中に私語している生徒を叱れない先生も増えており、それにより授業が崩壊しているケースがあります。そのため、ルール違反が常態化してしまうことも多い。また、保護者に報告しても特に何もしないという状態が増えています。確かに、生徒(子ども)に嫌われることを避けたい気持ちはわかります。しかし、適切に叱ることをしないと生徒(子ども)自身だけでなく周りに迷惑をかけます。そのため、優しい先生(何も言えない先生)より厳しい先生の方が好かれるケースもあります。
そのため、叱るべき時に叱ることが子どもを成長させるために最も必要なことです。そして、今の世の中で叱るばかりの親や教員は少数派になっているでしょう。また、褒められることは子どものモチベーションになりますが、間違えた時に叱らないと少しの出来事で極度な自己否定感に陥ります。子どもに寄り添った雰囲気を出すのではなく、しっかりと「叱る」「褒める」を使い分ける必要があるでしょう。