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学校が抱える問題点や迷言「クラスの平均点を上げるために勉強しろ」

学校での迷言

はじめに

学校で気になる出来事や思わず教師から出た迷言、生徒のとんでもない言動等から問題点と改善点などを考えていきます。

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高校3年生の1月に一般入試(一般選抜)にむけて受験指導をしていた生徒が怒りながら入ってきたことがありました。理由を聞くと授業中に内職(受験勉強)をしていたところ、担当の先生から「クラスの平均点を上げるために勉強しなさい」と言われたことであった。確かに、授業中に内職することは良くはないですが、一般入試を控えている(残り10日程度)受験生が学校の勉強より受験勉強を優先する気持ちはわかります。むしろ、学校に行かずに自宅などで受験勉強していないだけ偉いとも感じます。

では、ここから考えられる問題点は、生徒の問題点は教員にバレずに内職する努力をしていたかどうかです。ただ、これは教員に対して授業を受けているということを見せるためではなく、周りの生徒に対して授業を受けていると思い込ませるためです。教員からすれば、受験勉強を優先する気持ちはわかる一方で授業を崩壊されても困る。そのため、受験に関係がない生徒に悪影響にならないよにバレない様にして欲しいという気持ちがあります。そのため、生徒はバレないよにする最大限の努力は必要でしょう。

教員の問題点は生徒より自己評価を高めることが目的になっている点です。担当クラスの平均点が高いことで自己満足を高める教員がいるのは確かです。正直、受け持ちクラスによって学力差や問題がある生徒がいる場合があるので平均点自体は気にしないのですが、意識高い系の場合はクラス平均の高さで満足度を高めるでしょう。もちろん、それは悪いわけではありませんが、問題となるのは生徒の事情を無視しても自分の評価を高めてしまう点です。ただ、「クラスの平均点を上げるために勉強しなさい」と言われた生徒に聞いてみた点があります。それは、「いつも授業中に眠っている〇〇や△△(多少教員に反抗的)に対しても授業をしっかり受けなさいと言っているの」と聞いてみたら、その子達には何も言ってきていないという返答でした。そのため、指導が必要な面倒な生徒は放置して、言うことを聞きそうな比較的真面目な生徒には強く言っていることがわかります。結果、真面目な生徒だけが損する構図をつくっています。決して授業に対して熱心に挑んでいるのではなく、自分の手の届く範囲だけ熱心さをアピールしているだけに感じてしまいました。

そもそも、クラスの平均点を上げる等は関係ないことです。あくまで、個人の成績を上がっていった結果としてクラスの平均点が上がるだけです。そのため、受験勉強というテスト勉強より遙かにしんどい勉強をしている生徒より勉強自体をサボっている生徒を指導すべきでしょう。ただ、サボってる生徒を指導していないなら、内職で受験勉強をしている生徒を責めることはできません。

結果として、お互いの立場を考えながら落としどころをつけていくことが大事です。ただ、それまで生徒が受験に対してどれだけ本気で挑んでいたかも大事です。

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