はじめに
年末になると受験生最後の追い込みとした学習塾の勉強風景がテレビで流される。これに肯定的な意見の人もいれば正月ぐらいは休ませるべきだととする意見がある。では、実際に年末・年始の特別講習は意味があるのか考えてみましょう。
受験勉強の通過点として年末や正月も継続して勉強しているなら問題はありません。ただ、特別講習の前後にどれだけ勉強しているかが問題になります。例えば、特別授業の期間だけ勉強している場合は学力面で期待できることはないでしょう。よく、高校などでも勉強合宿といって盛り上げますが、合宿前後に勉強量が減っているなら意味がありません。そのため、年末・正月も教室が開いているから自習できるなら意味があるでしょう。
ただ、学習塾側も学習意欲を高めなながら儲けを考えていることは否定できません。もし、無償で年末・年始も開いているならそれに当てはまらないのでしょうが、特別講習費(冬期講習費)を徴収しているなら利益を上げることが念頭にある可能性は否定できません。実際に、テレビを見ていると生徒間の距離が狭い中で詰め込んで学習している光景は呆れます。なぜなら、感染リスクを考えれば少なくとも座席間の空間を広めにとった方が良いのではないでしょうか?
この様に考えると、年末・年始に関係なく勉強量に変化がない場合は特別講習が意味あるでしょう。逆に、その期間だけの勉強量であれば自己満足の勉強になる可能性があります。
ただし、受験勉強に関しては年末・正月に関係なく継続して続けた方が良いでしょう。なぜなら、高校生の場合は入試1ヵ月を切った段階で気持ちをOFFにすることにリスクがあるからです。また、中学生の場合は入試自体は1ヵ月先かもしれませんが実力テストや学年末試験など重要な試験が続きます。そのため、気持ちを切ってしまうと元に戻れない可能性があるからです。
もちろん、正月であるために家族でのイベントも多いために全日勉強に費やすことは困難かもしれません。ただ、ある程度の難易度の学校を受験する場合は、受験勉強パターンを変えない方が良いでしょう。もし、たった3日でもバランスを崩して急に出来なるなる生徒はいます。また、正月明けに追い込むつもりでもインフルエンザにかかるなどの可能性もあります。
そのため、学習塾で年末・年始にイベントしているかどうかに関わらずに勉強自体はした方が良いでしょう。もし、家にいても勉強ができないなら学習塾のイベントを活用してみましょう。たとえ、費用がかかっても効果的になるかもしれません。