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『十字架』重松清が原作のイジメを題材にした考えさせられる映画

重松清らしいストーリー

基本情報

公 開2016年
監 督五十嵐匠
原 作重松清『十字架』
時 間122分
出 演小出恵介
木村文乃
永瀬正敏
富田靖子
小柴亮太
葉山奨之
主題歌lecca「その先のゴール」
配 給アイエス・フィールド
興行収入

 あらすじ

中学2年生の秋にクラスでイジメを受けていた藤井俊介(小柴亮太)が自ら命を絶った。遺書に親友と書かれてしまった真田祐( 小出恵介 )と好意を抱かれており誕生日であった中川小百合(サユ)(木村綾乃)は重たい十字架を背負うことになった。藤井俊介の家族(父・母・弟)も苦しみながら生きている。

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重松清の物語らしい考えさせられる作

『十字架』の予告では感動作が映画化と書かれているが、感動するよりもイジメが発生してから約20年の間にそれぞれが背負ってきた苦しみを描いているストーリーであり、考えさせられる作品であり、じっくりと観る作品としては良い作品だと言える。

物語の内容から、中高生には観て欲しい作品でもあるが、大人も考えさられて良かった作品である。確かに、イジメヲ題材にしているため決して楽しい話ではない。実際に、前半戦のイジメシーンは凄惨であり観ていて苦しく感じる時も多い。主人公の二人である真田祐( 小出恵介 )と 中川小百合(サユ)(木村綾乃)はイジメに加担しているわけではないが遺書に名前が書かれているために運命が変わってしまった( 他の子は許さない等が書かれている)。亡くなった後のクラスの微妙な空気など描き方が上手いなぁと感じた。

ただ、残念なことが30歳ぐらいの 小出恵介や木村綾乃の2人が中学生役を演じているので無理がある。そこは似たような役者で良かったような…。そのため、各レビューでも否定的なコメントが多い点でもある。この点は確かに残念であるが、まぁ物語に集中していれば大丈夫かな。

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物語の深みを出したシーン

『十字架』で印象的なシーンとなったのは中学校の卒業式である。昔、原作を読んだことがあったが具体的な内容は忘れていたが(当時、重松清の本を読み過ぎていた)、映画では出番が少ないが記者の人のセリフと卒業式のシーンで蘇った。父親が遺影を掲げて直立している姿は心に刺さるものがあった。

そして、 藤井俊介の弟が苦しみながらも場面場面で成長した姿を見せてくれる点である。「ギリギリ」と言う言葉が心の奥底に刺さる感じである。大人になっていく姿に子どもの頃の覇気がない表情に悩みを苦しむ姿が感じられた。

そのため、重たい作品ではあるが、映像では描かれていない、それぞれの苦しみが見えてくるため演出が非常に上手い作品である。ただ、内容が内容だけに誰もが観て楽しい作品ではないが、知っておいて欲しい作品である。

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