公 開 | 2007年 |
監 督 | 山下敦弘 |
原 作 | くらもちふさこ「天然コケッコー」 |
時 間 | 121分 |
出 演 | 夏帆 岡田将生 柳英里沙 藤村聖子 夏川結衣 佐藤浩市 森下翔梧 |
主題歌 | くるり「言葉はさんかく こころは四角」 |
配 給 | アスミック・エース |
興行収入 | 1.5億円 |
右田そよ(夏帆) が通っている小中学校合わせて6人の小さな学校に東京から大沢広美(岡田将生)が転校してきた。都会の雰囲気がありクールな大沢に最初は戸惑っていたが次第に恋心を抱き始める…。
『天然コケッコー』の舞台は田舎であり小中学生6人の小さな学校である。中学生も3人しかおらず、右田そよは同級生がいない状態であった。そこに東京から大沢広美が引っ越してくるのだが…。淡い中学生の恋心が描かれている。
『天然コケッコー』の良かった点の1つが風景の美しさである。田舎の小中学生を描いていることもあり、田舎の風景や奇麗な海など自然豊かな風景が映し出されている。その映像を見ているだけで面白い作品である。2007年の作品のため10年以上前の作品であるが映像の鮮やかさは良かった。
また、夏帆が中学生を演じているが初々しい姿なのが面白い。『うた魂♪』(2008年)では高校生を演じているが雰囲気が強くなっている。『架空OL日記』(2020年)までいくと堂々とした演じ方になっている。そのため、『天然コケッコー』 での役を見ると若々しく新鮮に感じてしまう。
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物語全般は、ある意味で少女漫画の王道の様なストーリーであり、田舎暮らしの学校に都会から転校してきた男子と淡い恋をするなど王道すぎる王道である。ただ、それだけに、観ていても安心できる作品である。
【見放題chライト】7000本以上の動画を無料お試し『天然コケッコー』 は原作がある作品であるため、映画の中では原作を知っている人向けのストーリーもあったのだろうが中途半端に描かれているシーンは何なんだろうと思ってしまう。
例えば、お父さんの恋愛(浮気?)に関してである。 右田そよが疑いの場面を目撃しているわけだが何か発展した感じもなく、原作でもそうなのか、敢えてその様な描写にしたのかが謎であった。
また、東京育ちでクールな大沢に惹かれるのは何故なんだろう?映画を観ていても、良い男だと感じる言動は少なかった気がするのだが…一方で、思春期の子はこの様なちょっと違う(田舎の人とは違う)存在に憧れるのもわかる気もするため納得もできるのだが…。修学旅行の場面でももっと盛り上げられた気もするけど、ちょっと消化不良に感じた。
そのため、『天然コケッコー』は田舎の雰囲気をノスタルジーに感じながら夏帆の初々しい演技を楽しめる作品である。ただ、最後のエンドロールで強引にコケコッコーを入れるぐらいなら本編に入れてあげれば良いのにと感じた。
まぁ、全般的に良い作品なのでのんびりした雰囲気で見て欲しい。
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