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進研模試第1回に受験生が注意すべきこと【大学受験】

はじめに

進研模試は偏差値が高くなる傾向があるため低く見ている受験生もいるかもしれません。しかし、それは受験する母体の学力層が広範囲なだけであり、何を目的にするかをしっかりと考えて取り組む必要があります。今回は第1回の進研模試での目指すべき点を考えてみましょう。

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進研模試は学校受験だけで実施しており、受験する学力層も広範囲になる。そのため、ある程度の学力をもった受験生であれば簡単に偏差値60や70以上に到達します。しかし、進研模試の偏差値で河合塾や駿台の偏差値表を比べないようにしましょう。あくまで、進研模試での偏差値表で合否ラインを考えてください。

と言っても、偏差値が高ければ高いほど自信になる気持ちはわかります。ただ、頭の片隅に置いて欲しいのは、第1回の進研模試では点数が高くなりやすい点です。もちろん、日本史など試験範囲が限定されている科目は後半になればなるほど範囲が広がり難しくなるのもわかります。しかし、リーディングや数学でさえ、印象として第1回の進研模試の点数がピーク付近にいる場合があります。それほど、難易度に差がないように感じるのですが、受験生にとっては解きやすい問題が多いのかもしれません。結果として、それなりの点数がとれて楽観的な見通しになる受験生が毎年います。特に、志望校判定では楽観的な判定と考えましょう。実際に、点数が半分以下(3割~4割)でも中堅私大がA判定など何を評価できるのか不明な場合もあります。そのため、第1回の進研模試でが偏差値に一喜一憂する必要はありません。それよりも、事前に目標点を定めて目的に達したかどうかを考えましょう

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ベネッセの模試にはGTZと呼ばれる学習到達度があります。このGTZ別に大学の一覧表もあるのですが、受験生が気にすべきはGTZの経年推移になります。そもそも平均点が低い模試を受験しても、偶然正解すれば簡単に偏差値やGTZが上がります。そのため、1回1回に反応するのではなく、高校1年生から、GTZがどの様に変化してきたかを見ていきましょう。

そうすると、高校3年生の第1回進研模試までは、大まかに右肩上がりで上昇していることが望ましいでしょう。なぜなら、第1回の時期では本気の受験生が全員受験しているわけではない、むしろ推薦入試狙いの受験生も学校で一斉に受験しています。そのため、本当に受験勉強をしていたならGTZは右肩上がりに上がるでしょう。一方で、受験勉強の開始が遅れた受験生にとっては目安の学力になります。その際にはGTZがどの様な判定でも気にしなくても良いです。

このように、偏差値やGTZはいつの目安になりますが、第1回では必要以上に落ち込んだりする必要はありません。

第1回進研模試で重要なことは偏差値やGTZではなく目標点に到達できているかを確認すること。この時期の模試は平均点自体が50点を下回っており、偏差値自体は信用できません。それより、事前に目標点をつくって到達できたかどうかを確認しましょう。その際に、あまり勉強していない科目に関しては目標点がなくても構いません。科目によれば、ほとんど勉強していない状態でも50~60%の点数がとれることがあります。しかし、それはあくまで偶然とれた点数のため安定していない可能性があります。そのため、しっかりと受験勉強してきた科目で何点とれるかが重要になります。

ただ、実際には受験勉強が遅れて模試に対応できない受験生も多くいるでしょう。その場合は、主要科目(文系科目・理系科目)だけ目標点を設定して模試を体験するだけで意味があるでしょう。それで問題が解けない、時間が足りないことを本気で実感してもらう必要があります。最悪なのが、わからないから適当にマークしたでは時間と費用の無駄遣いです。できないなりに必死に解くことが次につながっていきます。

第1回の進研模試は平均点が低いことから偏差値やGTZは高くなることがある。そのため、大事なのは目標点を設定して実際の点数とのズレを考えるようにしましょう。

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