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『リアルフェイス』知念実希人が描く美容整形外科医を巡るミステリ小説

『リアルフェイス』

作 者知念実希
出版社実業之日本社
ページ数368ページ
発行日2018年

リアルフェイス (実業之日本社文庫) [ 知念実希人 ]

価格:733円
(2022/5/3 14:53時点)
感想(7件)

あらすじ

麻酔科医の朝霧明日香は自らを天才美容外科医と呼んでいる柊貴之のクリニックで勤務することになった。柊の技術は素晴らしいものであったが、かなりグレーゾーンの治療をすることに朝霧は疑問に感じていた、その中で連続殺人事件の容疑者である神楽総一郎と柊の間に何か因縁があることを知る。

前作記事:『四畳半神話大系』森見登美彦が描いた大学生の風変わりな生活(アニメ化)

軽快なミステリー作品

天才美容外科医である柊貴之はかなり軽薄な人物でもあり、軽口も多いことからミステリー小説ではあるが深刻な雰囲気が最初はしない。そのため、『ハサミ男』などと比べるとミステリー小説?というのが最初の印象である。そのため、前半戦は美容外科医の欲深くてナルシストである柊だけど何か良い話でまとまっている物語である。もちろん、最終的にはある程度関わってきますが…。

朝霧明日香の行動に最初は戸惑うかもしれない。確かに、柊の言動は普通の倫理観からは外れているが、何だかんだと文句を言いながらも仕事をしている姿は「・・・」という気持ちにはなる。少なくても、雇い主だからナルシストで軽薄でも馴れ馴れしすぎる気もするけど…。大学院に進学して経験も浅いにも関わらず最高の麻酔医になっているのも疑問であるが…まぁ前半の物語ではそれでも良いのかなとは感じるけど、少し強引さには感じた。

ただ、全体的に事件の内容自体は重たいのですが、柊の性格もあって軽い感じがするので読みやすい小説である。手軽に読める小説といって感じであえる。大どんでん返し…とは思わなかった点もあるが、何となく犯人は予想できる範囲だったが…それはそれで面白いです。犯人は何となくわかっても手法にかんしては「えぇ」とはなりますが。

深いミステリーが苦手なら軽く読んで楽しめる本作が良いでしょう。

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