大学受験では全統模試や進研模試、東進模試など多くの模試があるが効果的な方法で模試を受験していない場合がある。では模試を受験する際に気を付けるべきことを考えてみよう。
①模試を受験するまでの期間を逆算する
模試を受験する以上は本番を意識して受験をして欲しい。もちろん、単なる実力を測定するためや慣れのために受験している場合もあるが、どれだけ本番のつもりで受験できるかが大事です。
では、模試の受験が決まってからの1ヵ月間の過ごし方はどうでしょうか?恐らく1学期実施の模試では部活動や遊びや学校行事などに力を注いでいるかもしれません。でも、入試1ヵ月前に勉強以外のことを考えるでしょうか?もし、普段の模試から入試本番のつもりで取り組むことができるなら学力は大幅に上がります。なぜなら、入試1ヵ月前の成績の伸び方は想像以上になります。それは、本番直前の必死さが学力を押し上げているのであって、同じ気持ちで模試を受ければ学力を伸ばせます。
よく、模試前であっても受験勉強以外の予定を平気で入れている受験生がいます。もちろん、既にA判定であるなら気持ちを緩めることも良いでしょう。しかし、D判定やE判定なら模試を基準に入試直前のつもりで取り組むことを繰り返せば学力は上がるでしょう。
②模試の見直しが必要な受験生と不要な受験生
模試についての記事を読んでいると模試の見直しが絶対であるかのように書かれています。でも、本当でしょうか?なぜ、模試の見直しを強調しているのでしょうか?模試の見直しが有効なのは得点率が70%以上の受験生ではないでしょうか。それなら科目数が多くても見直しに時間が割かれません。しかし、得点率が70%未満の受験生の場合はどうでしょうか?そもそも、全てを見直すには時間がかかり過ぎます。また、模試の解説は詳しいのですが難しい表現や内容も多くあります。それなら、理解できない解説に時間を割くよりも基礎的な参考書や問題集に時間を割いた方が正しい行動と言えます。
模試は実力がなくても、現状の学力把握・試験慣れ等の色々な要因で受験します。そのため、模試=見直しが絶対と考えずに、必要かどうかを判断する力も必要です。ただし、模試の見直しをしない以上は基礎的な参考書をしっかりと取り組みましょう。
模試の結果が返却されると志望校判定や偏差値で一喜一憂することは仕方がありません。ただ、その結果は、1ヵ月前のあなたの学力になります。模試を受験後に必死に勉強をしていたならば過去の学力になります。大事なのは、模試を受験した日に自己採点をして課題と次の目標を見つけることです。特に3年生は1ヵ月、1ヵ月で学力が大幅に伸びます。だから、結果に反応するのではなく自己採点に反応するようにしましょう。
模試の種類は全統模試・駿台模試・進研模試…と多くあります。その中でマーク式と記述式がありますが、一番問題なのは模試を受けすぎている受験生がいることです。そもそも、模試を受験すれば時間がかかります。その時間は問題は解いているかもしれませんが勉強時間が削られることになります。特に現役生は土日の貴重な勉強時間が削られることになります。そのため、模試は受ければ受けるほど良いのではなく、しっかりと計画をつくって受験するようにしましょう。そして、外部模試は必ず数回は受験するようにしましょう。
⑤模試の名前で判断しない
「全統模試・駿台模試に比べて進研模試は簡単だ」と言っている受験生がいますが、確かに前者と後者では偏差値は違います。進研模試の方が偏差値が高く出ます(*ボーダーも高いので見た目だけ)。そのため、勝手に進研模試が簡単など、マイナーな模試は意味がないと判断する受験生がいます。確かに、模試も種類によって癖がある場合はありますが、大事なのは「どの問題を間違えたか」になります。そのため、模試の種類で考えても意味がありません。
もちろん、模試の種類によって受験者数が異なりますが、多いから正確に判断できるというものでもありません。なぜなら、あくまで模試は過去問等を考えれ作成されているので本番とズレがあることも多い。そのため、模試の種類より内容を考えるようにしましょう。