スタディサプリの開始直後は大量のCMで認知度を上げて、圧倒的な割安さと授業の質をポイントとして急成長をしてきたコンテンツである。では、このスタディサプリは本当に効果があるのか?
スタディサプリの最大のメリットは費用面である。学習塾や予備校や同じような映像授業をしている東進に通うよりも安い価格で受験勉強の動画を受講できる。そのため、公立高校などでも学年全員がスタディサプリを学校として利用している場合もある。では、学習効果はあるのか?
リクルートがスタディサプリを全面的に運用を始めた際に担当者が来て試験的に導入したことがある。最初は、今ほどコンテンツ量も少なかったが(*それでも、かなりの量)、何を視聴すれば良い悩んでしまう点があった。元々は、放課後の受験用の補習代わりとしての提案であった。そのため、生徒に視聴させる前に1度こちらで視聴する必要があったが、それが大変であった。
そのため、今は何を学習した方が良いかを示してくれるが、実際にそれを視聴して学習するためには生徒側に相応のやる気がないと続かない点がある。また、コンテンツが豊富になればなるほど、何をどれだけ学習すべきかがわからなくなります。そのため、しっかりと学習計画などを自分でつくれる方が良いでしょう。言われた通りに学習していれば時間が足りなくなります。本当は、誰かがマネージメントする方が効果的でしょうが…。ただ、近くに塾などがなく通えない場合など必要とする中高生も多くいます。
また、最初から全てを学習しようとするのではなく、苦手な分野やテーマだけを絞って学習することから始めた方が良いでしょう。慣れてくれば、視聴時間や種類を増やしながら目的を持って取り組む必要があります。
【公式】スタディサプリ高校・大学受験講座授業の質に関しては映像授業ですから問題はありません。もちろん、他の予備校がやっている映像授業と教え方が講師によって代わる所がありますが、基本的に大きな差はありません。ただ、”神授業”と発信したことでハードルを上げてしまった気がします。もっとも、スタディサプリの先生の方が、一般的な先生と角度を違って教えていると感じることはありますが、癖があるなと感じる場合もあります。
授業の質は良いが、中高生がどの授業を視聴するかが大事になります。もちろん、好き嫌いも発生するでしょうが授業自体の内容は納得できます。ただ、映像授業のため自分自身がどれくらいできるようになっているか実感できないのも事実です。そのため、授業の質が良いから大丈夫と考えずに自分に合った内容をしっかりと視聴しましょう。
ただ、これはどの映像授業も同じことなので、授業が合うか合わないかが大きいかもしれません。ただ、失敗してもコスト面で優位性があるのでダメージが少ないのも良い点です。
スタサプ授業の質自体は他の映像授業を展開している予備校と変わりません。ただ、コンテンツが群を抜いて豊富な点は有利でしょう。一方で、当初は東進がライバルになるように思えたのですが、東進は映像授業+対面指導(相談)+自習室の利用がメインとなり、一見すればシェア争いをするように思えて、それほどの状態です。
一方で、ライバルとなるのは教育系のyoutubeではないでしょうか?youtubeが相手ではコスト面の優位性はなくなります。また、手軽さでも敗北することになります。そのため、スタサプは授業の質・皇室の質で勝負することになるでしょう。確かに教育系youtubeには良いコンテンツもありますが、いい加減なコンテンツもあります。また、体系だった学習ができない場合もあります。そのため、当初の想定と違ったコンテンツと争うことになったかもしれません。
スタディサプリが合っている中高生は、①近所に塾や予備校がない場合、②費用をできる限り抑えたい、③自宅で一人で勉強できる空間がある、④自己管理ができる、⑤学習意欲が高い(人の話が聞ける)、⑥部活動などで勉強できる時間が限られている、これらの生徒は問題なく取り組めるでしょう。ただ、コスト面で割安なのでお試しで試してみるのも良いでしょう。そもそも、講師の先生に合わなければ何も始まりません。