英文をできる限り早く読みたい受験生向けの内容になっています。そのため、固い文法中心の解釈ではなく、英文を読むためだけの内容になっています。そのため、文法上の細かい内容は英文法で学習していただいて、英文を読むためのポイントを書いています。順番は思いついた順番なので気にしないでください。
Point.絶対覚えなければならない熟語
In shortは「つまり」の意味があるように、文章を読んでいく際に逆説や並列なのかなど考えながら読む必要があります。今回のin shortは「つまり」の意味ですから、「具体」→「抽象」に文章をまとめる内容になります。この力は現代文でも必須になりますが、英語でも文章を読む際に文と文をつなぐ単語や熟語は必ず覚えましょう。
Point.英文を意訳して考える
英文を直訳ばかりしていると日本語として間違っていても気づかない場合があります。今回は「at a cost」ですが、費用とする意味を使っても良いのですが、犠牲や代償の意味で考えてみました。それは、「以前よりもっと近づいた(アクセスできるようになった)が〇〇」となっており、butの後ろは前文と逆になります。そのため、費用面というマイナスよりも代償(犠牲)の方がbutを置いて強調しているイメージができます。この後に「cost」の内容が書かれていくのですが、英文を直訳する力も必要ですが、速読や精読するためには意訳して考える力も必要です。
Point.関係代名詞を繰り返し学習
「, which」は前の内容を説明するため「which is used to access bank accounts」→「a personal identification number」の流れで訳せば綺麗になるでしょう。また、速読を意識するなら「暗証番号と違って、それは銀行口座で使われているもの」と頭の中で整理できるなら問題ありません。
Point.単語の誤訳を防ぐ
この文章で間違いが多いのは、「is used to access」の部分を「be used to~ing」と勘違いする点です。「used to V」であれば「(かつて)~だった」となり、「be used to~ing」であれば「~に慣れている」になりますが、今回は単なる受身形で使われていることに気づきましょう。また、「account」は説明などの意味もありますが、今回の場合は明らかに口座になります。複数の意味を持っている単語は注意しましょう。
Point.意訳を上手く使い分ける
「a personal identification number」は今で言えば「マイナンバー」のような個別の認識番号ですが、日本語訳が固すぎるので暗証番号に変えています。また、「access」も「接近する・~にアクセスする」ですが、自然な日本語を考えれば無理に入れなくても訳せるので訳していません。
Point.Thenは「それから」で訳しても違和感はない
Thenに関して「その時」と訳をする場合が多いですが、「それから」と日本語訳をしても通じることが多いので活用した方が良いでしょう。
Point.V₁ O₁ to V₂ O₂の形に慣れる
不定詞を細かく考えるのが英文法としては正しいのですが、早く読むためには早い文章を読む練習をしましょう。まず、SVOであれば「SはOを(に)Vする」という意味になります。そして、不定詞の後ろに動詞原形+名詞が多いので、to V Oは「OをVする」で固めることができます。そのため、S V₁ O₁ to V₂ O₂の場合は「SはO₁にO₂をV₂することをV₁する」となります。ただ、この様に書くと難しいのですが、「Sは Oにto以下の内容をVする」と読めば案外楽に文章を読めます。ただ、これは慣れが必要なので意識して練習しましょう。