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小論文対策講座⑤「小論文の本文をつくる練習」

小論文対策

はじめに

大学入試でも推薦入試の枠が拡大していることで小論文により大学進学を決める機会は増えてきている。その一方で、小論文をしっかりと指導された経験が少ない高校生も多い。そのため、小論文の基礎から実践までを解説していきます。

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まだ、小論文に慣れていない受験生は本論を書きたくても書くことがない場合や的外れな論になる可能性があります。そのため、簡単な本論の構図から文章を書くことに慣れましょう。

小論文の本文は「譲歩-主論」の流れで文章を書けば大丈夫です。例えば、安楽死に関して問われた内容であれば「安楽死に賛成の意見(*自分とは反対の意見)→安楽死に反対の意見(自分の意見)」という流れになります。そうすれば、自分の意見と反対側の意見がわかれば文章が書けるようになります。

さらに、譲歩は「確かに」「一般的に」の文章で始めることができます。そして、主論では「しかし」を置くことで始めることができます。例えば、「確かに、英語の授業は小学生から始めた方が良いかもしれない。~(理由)~。しかし、英語の授業は中学生からで良い。~(理由)~。」

この様に、「確かに」「一般的に」は筆者の意見でないことがわかります。ただ、筆者の意見ではないのですが、反対意見のメリットは十分理解していることを読み手に理解させます。また、逆説を使用した方が効果的に強調して自分の意見を相手に伝えられます。

以上のことから、小論文の最初の練習は「確かに(一般的に)~、しかし~」で文章をつくれるようにしましょう。これができれば、更に難しい表現も使用できるようになります。

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譲歩や主論の書き方がわかっても、重要になるのは理由説明になります。例えば、「安楽死に賛成」なら理由を説明する必要があります。同じように「安楽死に反対」なら理由を説明する必要があります。

小論文で得点をとりたいなら、この理由説明をしっかりと相手に伝わるようにしなくてはいけません。ただ、これが難しい点です。そのため、「問い」をつくり「答え」を出しながら、その理由について知らなくてはいけません。

例えば、以下の内容の理由を考えなさい。

  • 小学校や中学校で水泳の授業は必要か。
  • 高校生はボランティア活動をする必要あるか。
  • 私立高校の授業料免除は必要か。
  • 年金制度は必要か。
  • オーバーツーリズムを防ぐ目的で宿泊税は効果があるか。

これらは、「賛成/反対」の立場で考えることができるので、自分の意見だけでなく反対側の意見が何を考えましょう。そうすることで、小論文の文章が上手くなります。

今回の例で言えば、「水泳が必要か」の論では賛成では「水泳は習い事でも人気・水難事故を防ぐ・水泳以外では体育は暑さで耐えられない・昔からの伝統」、それに対して反対は「コストがかかる・プールでの事故を防げる・水泳を教えられない教員が増えている・水泳教室に通うことが前提となっている・外部に委託できる」などそれぞれの立場があります。そのため、どの内容を選ぶことが相手を一番説得できるかを考える必要があります。極端に言えば、自分の意見ではないが書きやすい内容でも構いません。

まずは、志望学部の関連した内容のことから「問いをつくる」→「賛成側の意見と反対側の意見を考える」、この練習を始めてください。

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