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「平日に学校を休んで旅行や遊びに行くこと」は問題なのか?

学校生活を考える

はじめに

最近は、保護者が平日休みの場合があるので子どもに学校を休ませて旅行や遊びに連れていくことがあります。これには賛否が分かれていますが、実際の所はどうかを考えてみましょう。

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世間の流れとしては、子ども達に学校を休ませて旅行に行っても良いと考えるひとが多数派になっています。もちろん、多くの子ども達が学校を休んで旅行に行っている訳ではありませんが、誰かがやっていても気にしないと考える保護者が増えていると感じます。しかし、この問題には賛否があるので実際にどの様な点が問題化を考えてみましょう。

【反対派の矛盾】

反対派に多い意見には学業の遅れや出席日数の問題を主張する場合がありますが、これらは問題にはなりません。なぜなら、病気などで数日休む場合もあるので、その時の欠席で学力が遅れるということはないでしょう。そのため、「数日の欠席=学業の遅れ」は言い訳になります。

【賛成派の矛盾】

賛成派の理由には①「保護者の休みが平日」、②「平日の方が料金が安い(空いている)、③「学校ではできない貴重な体験ができる」があります。

①に関しては、保護者が有休をとれないことが問題になります。もちろん、現実的に難しい場合や商売をしている場合など簡単に休めないことはわかります。だから、休みを取りやすい子ども達を休ませるという考え方はどうでしょうか?子どもに合わせているように思えて、保護者に子ども達が合わせなくてはいけないとも言えます。これは、保護者が簡単に有休がとれないことが問題かもしれませんが…。

②に関しては、経済的な理由の面だけなので、確かに平日の方が予約を取りやすい、安いなどのメリットがあります。一方で、旅行に行けるよな保護者の場合は生活を切り詰めているとは言えない場合が多いのではないでしょうか?生活が苦しい家庭では旅行などとてもいけない場合が多い。その点で考えれば、お得感を感じることを優先しているかもしれません。

③に関しては、学校ではできない貴重な体験とは何でしょか?平日でなければできないことは?

結局は、賛成派も反対派も明確な理由がないかもしれません。あくまで自己責任で判断すれば良いとは感じますが、ありうる問題点を考えてみましょう。

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学校を休んで平日に旅行や遊びに行くことは家族としては楽しいかもしれません。一方で、学校は簡単に休んで良いものだと考えるかもしれません。もちろん、この遊びが数年に1回程度ならそれほど問題はないでしょう。しかし、病気以外で休んでも良いと考える癖がつくことは危険かもしれません。

また、学校を休んで遊びに行ったことをクラスメイトに話せるかどうかの問題もあります。クラスメイトに話せば違和感を感じる子どもや保護者もいるでしょう。だからと言って、秘密にするなら子どもに負担をかけます。もし、旅行も行けない家庭の子どもであれば複雑に感じるかもしれません。

そのため、実際に学校を休んで遊びに行くことは表立っては問題がないようですが、実際には賛否がわかれています。ただ、子ども達がどの様に学校生活を送っているかによって肯定的にとられることもあれば否定的にとられることもあります。そもそも、旅行に行くかどうかの決定件は保護者にあるので、子ども達には影響は少ないかもしれません。

ただ、子ども達は長期休暇が3回もあるので平日に休んで遊びに行く必要はあるのでしょうか?春休みと夏休みであれば平日に年2回も旅行できるはずです。結局のところは、制限されたルールの中でやりくりをするより、自分にとって都合が良いルールを追加する方が簡単だからかもしれません。

どちらにせよ、学校側に平日休んで遊びに行くことを止める権限はないので自己責任で良いでしょう。もちろん、担任とすれば教室全体の雰囲気を考えれば正直好ましくはないのですが、止めることもできないでしょう。

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