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『アゲイン 28年目の甲子園』かつて高校球児だった大人たちの複雑な事情を描いた映画作品

28年前の記憶をたどるハートフルな物語

『アゲイン 28年目の甲子園』の基本情報

公 開2015年
監 督大森寿美男
原 作重松清『アゲイン』
時 間120分
出 演中井貴一
波瑠
柳葉敏郎
和久井映見
主題歌浜田省吾「夢のつづき」
配 給東映
興行収入5120万円

『アゲイン 28年目の甲子園』あらすじ

かつて高校球児であった坂町晴彦のもとへ、チームメイトの娘である戸沢美枝が訪ねてきた。戸沢美枝は東日本大震災で亡くなった父親の遺品の中に投函されなかった年賀状を頼りに坂町晴彦を訪れた。そして、戸沢美枝がボランティアとして参加しているマスターズ甲子園に誘ってのだが、そこには複雑な過去が存在していた。

公開年度別の映画作品一覧

定番な物語であるけど、案外それが良かった作品

戸沢美枝の父親である松川典夫(離婚のため苗字が違う)は甲子園予選決勝前日に暴力事件を起こして野球部は出場辞退して松川典夫も学校を辞めている。その松川典夫が東日本大震災で亡くなり、残した一球入魂と書かれた投函されなかった年賀状を頼りに物語が始まる。最初は、東日本大震災の悲しさを前面に出した作品かと思ったが違った。亡くなってい入るけど、物語の主軸は暴力事件を起こした後のチームメイトたちの何とも言えないモヤモヤした気持であった。

物語はマスターズ甲子園を目指す熱血ドラマではなく、不器用な元高校球児の父親たちが家族などに悩みながらも前に進もうとする姿が良い。戸沢美枝もなぜ、父親が高校(野球)を辞めてしまったのかを、元チームメイトなどから知っていくことで、離れ離れになった父親の姿を追いかけるストーリーである。

正直、定番中の定番のように物語が進んでいくが、中井貴一と柳葉敏郎の演技が秀逸であり、哀愁漂うおっちゃんの姿を上手く演じているからこそ予想を裏切らない展開がぐっとくる。正直、感動させようとしているなぁと思いながらしっかり感動している自分がいることに気づく作品である。

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「負けるならちゃんと負けて蹴りをつけたい」に含まれた意味

最近の部活動では部活内で問題行動が発生しても当事者だけの問題と考えて大会に出場することが多い。ただ、昔は個人の問題で事件を起こしても部全体が連帯責任をとらされる環境にあった。そのため、坂町晴彦らが土俵に立てない苦しみを味わったことを代弁するような「負けるならちゃんと負けて蹴りをつけたい」という言葉が心に刺さった。

そして、松川典夫が何故暴力事件を起こしたかが少しづつわかっていく中で不器用な男たちが集まったのだなぁと感じてしまう。それが、このも物語が派手さはないけど、じっくりとくる良さを感じさせてくれる。

何かに向き合うことをしなければ、勝つことも負けることもできない。負けなければ次には進めない。そんな気持ちにさせてくれた作品である。

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