はじめに
今回は受験関連ではなく、暇な時間で読書してた書籍の感想を述べています。文章を読むことは語彙力を鍛えるだけでなく、色々な感情や物語を知れるのでお薦めです。そのため、趣味の一環なので受験とは関係ないと思ってください。
事故物件、いかがですか?/原田ひ香【1000円以上送料無料】 価格:880円 |
事故物件を中心とした物語であり、事故物件となった大家から仲介業者の不動産屋、ロンダリングする顧客など色々な視点からそれぞれの物語が進められる内容である。
作者 | 原田ひ香 |
出版社 | 集英社文庫 |
読みやすさ | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
登場人物 | ★★★☆☆ |
独自性 | ★★☆☆☆ |
熱中度 | ★★★☆☆ |
内容としては、事故物件を中心とした物語であるが、最近では事故物件の間に一定期間住む仕事があることも認知されていることもあり目新しい内容はない。ただ、作品が描かれた当時は珍しいものであったので、そのズレがあることがわかる。事故物件を中心とする物語だが酷い描写は存在しておらず、軽い描写のみに留まっているので誰でも読むことはできる内容である。全体的に、軽快に物語が進むこともあり読書に慣れていない層でも苦にはならないだろう。また、最初呼んでいる際に短編小説の様になっており、物語の主人公が変わるが最終的に一つの物語として構成される。ただ、これはよくあるパターンなので、どの様に伏線を回収しながら描かれているかを推測しながら読んでいった。
全般的に重たくなる雰囲気がないこともあい一方で、登場人物に深い思い入れも持てなかった気はする。それは、心の葛藤や人間の醜さ、失踪者の謎など心に刻まれる内容が少ないためだったかもしれない。結果として、読みやすくはあるが、登場人物の印象が薄い結果となってしまった。
一方で、登場人物の関係がそれぞれ少しづつ重なっており、一通り本を読み終えれば、それぞれ人間関係のつながりを感じられる点は良かった。ただ、最後は駆け足感が強く感じてしまい、もっと深い何かはないのか?とは感じてしまった。
初めて読んだ作家でもあるので、この様な雰囲気なのかな?とは感じました。手頃に読みたい人には丁度良くて、事故物件を深く知りたい人には満足できないだろう作品に感じた。
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