学年が上がるにつれて勉強する学生と勉強しない学生が明確に分かれます。では、中学生や高校生が勉強嫌いになることを防ぐために何をすべきでしょうか?それについて考えてみましょう。
一般的に、勉強がわからなくなると学習意欲を低下させます。そのため、高校生であっても躓いている箇所から勉強のやり直しを始めると学力を上げることができます。これは、長期的に学力を上げていく目的としては正しいことです。そのため、受験指導する場合は学力がわからない場合は簡単なことから初めて段階的に難易度を引き上げていきます。そうすることで、「できなかった問題が解けるようになる」経験をすることができます。それは、ベネッセなどの進路マップ基礎力判断などがこれらを体験させるために取り組まれている教材になります。また、「なぜ、この勉強をしているかの目的や狙いを明確にする」と学習する意味を見出すことができると言われています。そのため、授業の最初に何を学ぶかを明確にしてから説明する場合があります。どちらの場合も学習効果を高める方法としては有効ですが、これらのことを取り組めば勉強嫌いを防げるかと言えば無理かもしれません。なぜなら、これらのことは、勉強する理由がある(志望校に合格したい)や学習意欲が高い生徒に対して有効だからです。
そもそも、根本的な問題を解決することで勉強嫌いになることを防ぎましょう。
ロリポップ!そもそも、勉強が嫌いというより勉強に使う時間を別のことに使いたいだけではないでしょか?学年が上がるにつれて行動範囲が広がっていきます。部活動であれば練習日数や時間が伸びる、アルバイトを始めれば仕事の時間がある、携帯電話を持てば遊びの幅が広がる、SNSで24時間誰かとつながる、恋人が出来れば時間をつくる必要がある等、勉強以外にすることが増えます。そのため、どんどん勉強が疎かなり、勉強についていけず嫌いになるパターンが多いでしょう。
学力を定着させるためには繰り返しの復習は必須です。高校入試までは頑張っていた中学生も高校生になると一般選抜入試狙い以外は勉強する動機はありません。それは、大人にしても仕事に疲れて帰宅後に資格取得などの学習をするでしょうか?一部の人はできますが、大半の人はできません。そのため、中高生も基本的には理由がなければ勉強しないものだと考えた方が良いでしょう。
では、それでも中高生が勉強嫌いにならずに勉強するために何をすべきでしょうか?その答えは、勉強の習慣化になります。つまり、勉強すことが当然と考え、行動ができていれば次第に苦ではなくなります。大人で言えば、ランニングは慣れるまで苦痛でしかありません。走るのが嫌だと思いながら走りますが、習慣化すればそれほど苦にはなりません。同じように勉強も習慣化することです。
ただし、勉強の習慣化は早い時期から形成した方が良いでしょう。例えば、塾でも良いのですが小学生から始めていると、塾に通うことが普通になります。この普通になることが大事です。中高生であっても塾の自主室で勉強することに慣れると、勉強が当たり前にすることができます。そうすれば勉強が好き・嫌いではなく取り組むべきものと考えることができます。
このことから、勉強嫌いになることは「学習内容がわからない」だけでなく、「やりたいことを制限させられる」という不満からきます。そのため、いかに早い段階から勉強することを習慣化できるかが重要になります。学年が上がるにつれて、習慣化することが難しくなるので早めに学習機会をつくることを考えてください。
また、学習習慣がついても勉強しない時期が長引くと元に戻る点も注意しましょう。