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【科目別大学受験対策】日本史「古代①」

大学受験に必要な知識を学習するために作成したページです。そのため、問いの背景をしっかりと理解していくことで日本史を得意になってもらうための内容です。日本史が苦手な受験生でも、受験用に確認したい受験生も参考にしていただければと思います。あくまで、論述対策というより知識を増やすための内容になっています。

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縄文時代に弓矢が発達したが、その理由を説明しなさい

 

 

旧石器時代と縄文時代の特徴が問われている問題になります。旧石器時代と縄文時代の大きな違いは気候の変動になります。旧石器時代は氷期に該当しており、比較的寒冷であり日本列島は大陸と陸続きでした。そのため、日本列島には大型動物が往来しており、代表的なものがオオツノジカナウマンゾウなどになります。ナウマンゾウの骨が長野県野尻湖遺跡から発掘されたのも有名な話です。この様な大型動物が多かったこともあり、人類は大型動物を狩猟するために移動しながら生活をしていました。そのため、旧石器時代は定住をせずに洞窟などを利用して生活をしていました。皆さんも、考えれば大型動物であれば動きが早いかもしれませんが素早く捕まえられないことはないでしょう。そのため、打製石器で大型動物を狩猟することは可能でした。

しかし、縄文時代に入ると間氷期に入り、地球全体が温暖化をします。そのため、縄文海進と呼ばれる海面上昇が起き、結果として日本列島が形成されます。日本列島が形成されると大型動物などは大量の食糧が必要となることから次第に数が減少していきます。その一方で、天敵が減少してきたことで小型動物の生存率が上がります。結果、人類は小型動物を狩猟する必要が出てきます。しかし、旧石器時代のように力任せで小型動物を襲っても逃げられるでしょう。そのため、殺傷能力が低くても素早く遠くから攻撃できる弓矢が発達します。特に矢じりである石鏃は磨製石器の代表例の一つであることは覚えておきましょう。また、この時期は温暖化したことで漁労や採取が可能となり、食糧生産性が向上したこともあり定住化していきます。

【Point】

  • 温暖化により日本列島が形成された
  • 大型動物が減少して小型動物の生息が増えた
  • 磨製石器の石鏃が使用

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