季節が寒くなってくると嫌でも共通テストが近づいていることがわかります。高校生活も終わる名残もありますが、入試で失敗しないためにも直前に何をすべきか考えてみましょう。
まず、本番から逆算して通しで取り組むべき問題の時期を計算してください。大体、「過去3年の本試験と追試験」+「共通テストパック(駿台や河合塾など)」を予定してください。特に、失敗しやすいのは過去問ばかり解いて復習時間や覚えこみ時間がなくなることです。そのため、復習時間や覚えこみ時間が減るぐらいなら、「前年度の本試験、追試験、前々年度の本試験、共通テストパック」の4つに抑えましょう。それ以外は分割して苦手科目だけ取り組むなど、「やらない」ではなく「通しでやらない」と考えましょう。
また、出願スケジュールも考えておきましょう。共通テスト前後に調査書の発行や出願など慌しくなります。もちろん、共通テストの結果次第では受験先の変更も考える必要が出てくるでしょう。そのため、大筋の予定は決めておいた方が良い。
日本一の難関大現役合格実績の予備校【東進ハイスクール・東進衛星予備校】直前期は過去問だけ取り組めば良いと考えている受験生も多いのですが、「過去問演習→解説」では時間がかかり過ぎます。また、そこに私大入試や2次対策も入れば時間だけが過ぎていきます。そのため、大事なのは「学力を落とさない勉強」、「過去問で問題慣れ」、「弱点の補強」の3つで考えましょう。ただ、この様に書くと考えるだけでも大変に思えますが、まずは「学力を落とさない勉強」を考えてみましょう。
まず、繰り返しの復習をしておかないと忘れていくものがあります。それは、英単語や地歴公民科目、理科科目など暗記系の科目です。どうしても過去問を解く時期になると、この辺りが疎かになってしまうのでケアレスミスの連発で得点が伸びない・下がる現象が出ます。そのため、ますます過去問を必死に解いてしまうので悪循環に入ります。その様にならないためにも、「学力を落とさない勉強」として最低限はウォーミングアップで取り組むものを考えておきましょう(*普通は、この時期までに築いておくべきことですが)。例えば、よく受験生にさせているのは「英単語300語」「英熟語200語」「古文単語」「地歴公民の見直し」を勉強を始める前か間に取るように伝えています。これらを取り組んでも1時間30分もかからないので、この時期の受験生にとっては決して多い時間ではありません。ただ、これをするだけで学力低下を防げるメリットはあります。
次に「問題慣れ」ですが、問題慣れをするためにはある程度はまとまった科目を取り組むようにしましょう。さらに必ず見直しはしてください。受験生の中には点数が出て一喜一憂して終わりのケースがありますが、見直しまでして完成です。また、過去問は私立大学であれば過去3年間は終わらせたい一方で、共通テストであれば過去3年間+共通テストパックを取り組んでおきたい所です。決して、やりっぱなしにならずに確実に見直しはしてください。
「弱点の補強」に関しては、国公立大学を本気で狙っているなら優先して欲しい点です。もし明らかな苦手科目がある場合は問題演習より苦手科目を集中的に改善する方が優先すべき課題になります。例えば、「数学ⅠA」が苦手なら毎日1時間は最低限取り組みましょう。そして、それに+αで問題演習をして固めにかかります。一方で、私大の受験科目が怪しい場合はそちらも取り組む必要があります。そのため、この直前期までにどれくらい仕上げているかが勝負です。
大前提として、共通テストで成功しても私大入試や2次試験で失敗するような学力にならないようにしましょう。例えば、地方国公立大学に合格したけど私大は産近甲龍レベルだったので地方国公立に進学を決めるケースがあります。本人が望んだ志望校なら問題ありませんが、「もし、関関同立に合格していたらどうする?」の問いかけには「関関同立に進学する」と答えるケースが多い。地方国公立大学に進学すると費用面のメリットは下宿費で相殺される(むしろマイナス)だけでなく、国公立大学なら全員が学力高いは幻でしかありません。地方国公立大学は研究費の削減や入学生徒の学力低下が著しく苦しんでいます。そのため、私大もしっかりと合格した上で国公立大学を狙えるようにしておきましょう。
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!直前だから過去問ばかり取り組めば大丈夫と考えずに2次試験や私大入試を念頭に学習を組み立てていきましょう。そして、12月からは「問題を解くだけ」「授業を受けるだけ」では何も伸びません。しっかりと復習を取り組んで出来ない箇所、苦手な箇所をなくしていきましょう。