進研ゼミに代表される通信教育ですが、途中で投げ出した経験がある人も多くいるでしょう。また、進研ゼミの漫画のように部活動もテストの成績も恋愛も?全て上手くいくはずがないと考える人もいると思います。では、本当に通信教育は学習効果があるかどうかを考えてみましょう。
当たり前の話ですが、普段から課題を取り組まない学生の場合は無駄になるでしょう。これは、学校の課題も出てくる中で計画的に取り組んでいく必要があります。そのため、計画性に自信がない場合は通信教育を諦めた方が良いでしょう。小学生であれば保護者が計画を立てながら学習ができますが、中学生、高校生になると保護者に依存している場合でもありません。それなら、塾や予備校に通って強制的に学習する方が効果的です。また、中学生では定期試験の範囲とズレが出る場合があります。そのため、テスト前など後回しにする場合も多くあるでしょう。そうすると気づかないうちに教材がたまって無駄になることがあります。そして、自分で教材を読み込んでいく必要がありますが、文章を読んで理解することが苦手な場合も効果はないでしょう。中高生であっても、参考書の解説を読まずに満足する勉強方法をとっているケースが非常に多くあります。解説に書いていることを何度も間違えるなど、しっかりと読みこめていません。そもそも、高校生相手に授業をしている際に「~に適したものを選びなさい」の意味がわからないと言われたこともあります。そのため、通信教育の教材も理解しやすいように書かれていますが、それ以上に読解力がない生徒は1人で取り組むことが難しいでしょう。
結果、学習意欲が低く計画性に自信がない学生や1人で勉強できない学生は通信教育は向いていません。それよりも塾や予備校に通った方がまだ効果があるでしょう。
通信教育のメリットの1つにコスト面で有利な点があります。もちろん、進研ゼミもZ会の通信教育もそれなりの費用は掛かりますが、同レベルの内容を塾や予備校で受けようと思うと明らかに費用面で通信教育に分があります。また、時間の都合がつきやすい点もメリットになります。部活動や外部の活動で忙しい学生や家の近くに塾や予備校がない場合など通学時間を考えれば自分の空いた時間で勉強できる点はかなり良いでしょう。もちろん、計画性がなければ意味がありませんが、しっかりと計画をもって取り組めるなら効果は高いと言えます。また、人間関係が苦手な場合でも通信教育の方が良いかもしれません。
では、使用されている教材は市販の参考書と比較して優れている場合が多くあります。もちろん、学生には取捨選択ができないことが多いので取り組まなくてはいけない量が多く感じるかもしれません。ただ、指導する側から内容を見れば、しっかりとしている印象があります。それは解説も含めてわかりやすくなっています。そのため、通信教育に否定的なのは内容の問題ではなく生徒自身の継続力であることがわかります。
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保護者が時間管理をしながら計画的に勉強していける環境を与えれば効果的です。学校の宿題と併せて学習しても良いでしょう。ただ、目を離すと集中できない場合は意味がないかもしれません。また、何を取り組むべきか保護者がしっかりと把握している方が効果的ですが、その分負担は重たくなります。
【中学生】
学力が高めの生徒の方が効果的になります。単純に送られてくる教材の量を考えれば、1ヵ月間で取り組まなくてはいけない量はそれなりにあります。そのため、学力がある程度ないと1冊が終わらないかもしれません。もちろん、苦手科目だけ取り組むや情報を得るなど全てを網羅せずに的を絞って学習するならどの学力層にも合っているでしょう。
【高校生】
目的意識を持った高校生が効果的になります。高校では全科目の学習が必要ではなくなるので、弱点の補強、入試対策など課題がそれぞれ異なっているでしょう。そのため、「数学を重点的に学習する」などピンポイントに学習する等は効果的です。また、受験の情報が手に入るので意欲を高めていく手段になりでしょう。
ただし、自律して勉強する必要があるためコストパフォーマンスは良いですが、学習意欲の高さに依存してしまうのは仕方がないかもしれません。