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『闇に香る嘘』下村敦史による江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作品

『闇に香る嘘』

作 者下村敦史
出版社講談社文庫
ページ数340ページ
発行日2014年

闇に香る嘘 (講談社文庫) [ 下村 敦史 ]

価格:858円
(2022/5/12 10:43時点)
感想(3件)

あらすじ

全盲の主人公である村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが検査の結果、移植に適さないことが分かる。そのため、田舎の兄である竜彦に移植の検査を頼むが頑なに拒否される。兄の態度に違和感を感じながら、中国残留孤児である兄が本当に兄であるのか疑問に感じ始めた。

前作記事:『リアルフェイス』知念実希人が描く美容整形外科医を巡るミステリ小説

中国残留孤児の背景も知れる内容

主人公の村上和久は69歳になるが41歳の時に視力を失い全盲となっている。そのため、全盲という点を上手く利用して描いたミステリ作品である。子どもの頃に満州に移住しており兄とは生き別れている。ただ、兄は中国残留孤児として日本に帰国しており再会をしているが、孫の生体移植の件から急に兄が本当の兄かを疑い始める。

物語の中で、満州移民の人々や中国残留孤児の内容が書かれていることもあるため歴史的に興味深く読むことができる。全盲を上手く利用したトリックや物語が進行しておりネタが色々と仕込んでいる点が後半に一気に回収をしてくる点が面白い。確かに、全盲の主人公の割に活発に行動しいたり、岩手や北海道など簡単に行っているが費用面はどうしたのか?と疑問に感じる点はあるが、それを差し引いても物語全般は面白い展開である。

読んでいけばわかるが、物語に引き込まれていき楽しめる作品である。一体、どうやって物語のケリをつけるのか?と思いながらどんどん読んでいける。そのため、知らず知らずに物語の中に引きこまれていきます。後半は予想外の展開の連続になるので面白い。

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