
中高生の中には自分自身は「勉強が苦手」「今から頑張っても間に合わない」と簡単に嘆く場合があります。ただ、それらの中高生の多くは勉強時間が不足しているだけの場合があります。確かに、単純に勉強時間を増やしても学習効果が低い場合があります。しかし、学力が伸びないと悩む中高生の多くは勉強時間が確保されていない。実際に、テスト対策期間などで勉強している中高生を見ていても、まだ勉強時間を増やす余地があります。そのため、勉強時間を増やせば学力を伸ばす余地があると考えることができます。
一方で、勉強時間を増やしているのに成績が上がらないと不安に思うことがあると思います。そこに不足しているのは、「あなたは頑張っているかもしれないが、周りも頑張っていることを忘れている」という点です。そのため、単に勉強時間が増えたから学力も比例して上がるわけではありません。むしろ、下図のように学力の差が広がるだけの可能性はあります。

自分なりに勉強量を増やしたとしても、それでも周りと比べて勉強量が多くないと学力差は埋まりません。これは、スポーツの世界でも言えることですが高校生になってから野球を始めてプロ野球選手や甲子園に出場できる可能性はどれくらいでしょうか?そこには、才能は関係なく積み重ねた練習量や経験に大きな差があるからと言えます。そのため、同じ1時間の勉強時間であっても1人1人の学習効果は大きく違います。ただ、多くの中高生は勉強時間を増やしていけば学習効果を高めることができます。
しかし、学力を高めるためには才能より時間を費やすことが重要。そして、受験に合格するためには天才である必要はなく、勉強時間を費やすことができる人です。
勉強時間に比例して学力が伸びるは大きな間違いです。残念ながら、勉強時間が多いほど学力は伸びやすいですが、その伸び方はどんどん鈍化していきます。そのため、勉強が遅れて始めた場合でも追いつくことが可能です。
例えば、「英単語ターゲット1900大学入試出る順」で覚えている単語量を1600個覚えている受験生と1700個覚えている受験生では後者の方が勉強時間が多いかもしれません。しかし、点数に大きな差はありません(*気持ち的にはあって欲しいのですが)。そのため、下図のように受験勉強は一定まで順調に点数は伸びるが、急に壁を感じます。

受験勉強を始めれば順調に学力は伸びていきます。もちろん、合格ラインまで勉強時間に比例して学力は単純に伸びませんが、要は合格ラインに到達できるかどうかが問題です。
そのため、勉強時間を増やしていけば点数が伸びていく確率は高くなります。また、入試であれば学力が伸びない時期がありますが、定期試験で考えれば勉強時間を確保すれば80点以上は比較的難しくないことが多い。逆に言えば、勉強時間が少ないからテストの点数が伸びないだけであって悩む必要もないことがわかります。ただし、90点以上からは点数の伸びは鈍化します。
ムームードメイン「勉強時間を増やせば学力が伸びる」なんて当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、大事なのは勉強時間を増やすことで、「一定期間での勉強量を増やすことができる」ことが大事になります。たとえ、1時間の勉強であっても生徒によって勉強量が大きく変わります。問題集を10ページ進めたA君に対して、B君は問題集を20ページ進めることができた。この場合は、A君は10時間勉強してもB君は5時間で同じ勉強量をこなすことができます。そのため、学力の差が大きくなるでしょう。
そのため、勉強量を増やすためには「勉強時間を増やす」・「勉強のやり方を間違えない」点にあります。仕事にしても、数年間働いているとキャリアが形成され新人と同じ仕事量ではないでしょう。これが、職人であれば熟練度に変わってくるのでしょうが、何かに費やした時間は技術を身につける時間になります。そのため、ある程度は時間をかけないと成果は上がりません。もちろん、勉強方法を間違えないことも大事ですが、テストの点数が伸びないと悩む生徒の多くは根本的に勉強時間が少ない。また、「何を勉強したらよいかわからない」と愚痴を言う場合もありますが、「それでは、この参考書を完璧に覚えてみて」と言いますが、やりません。何をすべきかを明確にしても単純に勉強時間を確保しないから点数は伸びないだけです。