
全国の公立中学校や高校などを対象とした「英語教育実施状況調査」の結果が出たが、政府は「中学生は英検3級・高校生は準2級相当の英語力目標が27年度までに60%」と目標をつけ、2024年度の調査において中学3年生が52.4%・高校生が51.6%と続伸している述べている。
しかし、ここで注意して欲しいのは英検3級・準2級の保有率ではなく、英検3級・準2級相当の学力がある割合の点である。そのため、実際に英検を合格していないが見込みとして加えられている生徒が多くいる点である。そもそも、英検3級や準2級に合格しているレベルの中学生であっても、中学レベルの内容をしっかりと理解していない点である。そのため、英検を保有しているからといって何もしていない中高生よりマシなだけで実際には英文を読む力がない生徒も多い。
また、肝心の英語を教える教員が英検準1級程度は難関大学程度(やや上ぐらい)であり、それなりの学力があれば外国語系の学部出身者でなくても対策を打てば合格できるでしょう。それにも関わらず、教員側では中学は46.2%、高校は82.2%と決して多い割合とは感じない。これが、中高で割合に差がないなら納得できるのだが、これだけ差があるなら教員側の英語力が課題になっている気がする。
結局は、目標数値があるから、それを達成させるための作業に感じている。実際の英語力は年々下がっている気がする。発音やリスニングは改善している気がするが文章を読むことができない。そして、リスニングにしても1文が長くなったり、語彙力が求められる内容だと明らかに昔より悪くなっている気がする。結果、何を目指しているかわからない中で数値目標を達成したから取り組み成功としたいだけに感じる。
結局、英検があれば高校入試や大学入試が有利になるからと小手先の技術は上達している。ただ、高校生が英検2級に合格していると言われても中学時代に合格していなければ凄いとは感じない。また、中学で英検3級合格と言われても入試問題になれば半分も採れないことが多い。本当に、何を持って英語力が伸びていると言えるのか知りたい。