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『海賊と呼ばれた男』出光興産創業者の出光佐三をモデルとした映画

あらゆる圧力を乗り越えて企業を成長させる物語

『海賊と呼ばれた男』の基本情報

公 開2016年
監 督山崎貴
原 作百田尚樹「海賊とよばれた男」
時 間145分
出 演岡田准一
吉岡秀隆
染谷将太
鈴木亮平
野間口徹
ピエール瀧
綾瀬はるか
配 給東宝
興行収入23.7億円

『海賊と呼ばれた男』あらすじ

1945年終戦後の日本で国岡商会の店主である国岡鐡造(岡田准一)は戦争により全ての資産を失うが1000人の従業員を誰一人解雇することなく「仕事ならなんでもする」という信念で必死に日本社会・会社の復興を目指す。次々と困難が続く中で乗り越えていく。出光の創業者出光佐三をモデルとした戦後の混乱期・高度経済成長期を生き抜いて大企業に成長した物語である。

戦後の日本を支えた男たちの物語

国岡鐡造を演じる岡田准一が古い時代の人間の頑固さなどを上手く演じており名演であった。そして、物語としては『海賊と呼ばれた男』のダイジェストの様に感じてしまった。漫画でも読んでいたためストーリーがある程度知っている人にとって名場面が中心に物語が観れるので満足度は高いが、原作を知らない人にとって繋がりがわかりにくい点も多いのではないだろうか。前編・後編の2部編成でも良かったかもしれない。是非、原作を読んでから本作を呼んで欲しい。戦前の国岡商会の成り立ちから戦後の企業が成長していく姿まで描かれているので、逆に144分でよくまとめたなぁと思えるレベルである。

『海賊と呼ばれた男』の名場面

名場面の一つに国岡商会がラジオ事業に乗り出す点である。藤本壮平が国岡鐡造にラジオ事業に関して進言しに行った際に、かつての部下たちのために履きつぶした靴で必死に働いている姿に感銘を受ける点、そして融資受けるために必死に働いて、ついにラジオ事業が軌道に乗り始める点などもっとゆっくり描いても良かった。ここだけで1つの映画になるのではないだろうか。

さらに、日本への石油輸入再開の条件としてGHQから出された、旧海軍の燃料タンクから燃料を浚うという無理難題に挑戦するシーンである。今まで石油を扱うことが許されなかった国岡商店が油に関わる仕事に就けた喜び。そして、人夫でさえ逃げだすような環境であっても国岡商店の店員が必死にバケツリレーでタンクを綺麗にしていく姿は感動ものである。実際、GHQが大卒の高学歴な社員が油まみれで必死で働く姿に感銘を受けたように、働く喜びと日本の復興を目指す姿が美しく感じる。この点も描かれているが時間をもっと割いてもよい。

そして、石油を求めてイランへ出向する話は物語の重要な鍵となる。映画では日承丸となっていたが、日章丸事件を題材とした内容である。国岡商店いとって日章丸の初代などのエピソードがなかったが、初代も併せて知ると更に物語の面白さが深まる。

物語のストーリが良すぎために、あれもこれも詰め込んでほしいと思ってしまう。それにも関わらず映画は上手くまとめているのは確かである。面白かったけど原作と併せて、もっと面白く観て欲しい。

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