大学別毎に各教科の対策のためのポイントを掲載しています。受験指導している際に、各大学で気を付けている部分などを書いています。志望校合格のための参考にしていただければと思います。
まず、基本的に出題形式は変わらないのですが、あくまで例年の傾向からの対策になります。では、関西大学の出題方式は以下の内容になります。
関西大学の日本史は関関同立の中でも難易度が最も低い内容になっています。しかも、オールマークシートのため曖昧な知識でも正解できるケースが多くあります。出題される内容(用語)は共通テストより難しい内容が出題されることもありますが、70点を採るなら共通テストより簡単に感じるでしょう。そのため、もし点数が採れない場合は大きなハンデを背負うことになります。そのため、悪くても72点以上、平均的に80点は採れるようにしましょう。そのため、ケアレスミスに注意しながら基礎固めをしていくことが大事です。
また、出題形式は基本的に似ていますが、明らかに癖のあるリード文などが存在しますが難易度はそれほど変わりません。日程によっては大問Ⅳで年表を用いた問題や地図を用いた問題が出題されます。特に地図問題に関しては細かい内容の時もあるので、ある程度は地図上の位置はわかるようにしましょう。また、史料問題に関しては基本的な内容か消去法で推測できることが多いので、改めて史料問題を覚えたり、演習をする必要はありません。それよりも基本用語をしっかりと覚えるようにしましょう。
東進ハイスクール・東進衛星予備校日本史の学習といえば山川出版の教科書を何度も読み返すことが効果的と言われますが、それより「日本史の流れ」を捉えるなら参考書の方が良いです。そのため、「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」のような教材を使用する方が効率的です。山川の教科書はある程度学力がある時に読めば、「なるほど」と感じることも多いのですが、時代の流れは混乱することがあります。もちろん、高校でしっかりと授業がされていれば良いのでしょうが…。
ただ、関西大学の日本史は用語をしっかりと覚える必要があります。どれだけ、用語を知っているかが大事になります。そのため、基礎を固めた後に「山川一問一答 日本史」などで語彙力を増やしていく必要があります。最終的には過去問演習を行えば、流れと用語の両方を確認はできます。また、近畿大学や追手門学院、京都産業大学の過去問で用語を確認、龍谷大学で流れを確認して知識を固められます。一方で、関西大学が本命であれば残りの関関同立の過去問は不要なので、基礎固めに時間をかけてください。
最後に、関西大学の日本史は基本的な内容だけでなく語群や選択式のため非常に選択肢が絞りやすくなっています。語群でも実質は3択になっているので点数はとれるでしょう。ただ、明らかに難しすぎる問題もあるので、そこに時間をかけるのではなく捨てても問題はありません。しっかり学習していれば8割は難しくありません。